松神 秀徳

残留性有機汚染物質（POPs）を含有する廃棄物の適正管理に資する分析法開発、実証実験、フィールド調査に取り組んでいる。現在は、ペル及びポリフルオロアルキル化合物（PFAS）を対象に、液体クロマトグラフ－質量分析計（タンデム四重極型、四重極飛行時間型）及びガスクロマトグラフ－質量分析計（シングル四重極型、タンデム四重極型、二重収束型、大気圧化学イオン化四重極飛行時間型、大気圧イオン化タンデム四重極型）を駆使したイオン性PFASと中性PFASの化学分析法を開発し、市中の廃棄物・使用済み製品に関する含有実態の調査、及び廃棄物の処理・処分・再資源化施設における排出実態の調査に取り組み、PFASの包括的な評価・管理に資する科学的知見を提示している。さらに、プラスチック再生品に含まれる樹脂添加剤のノンターゲットスクリーニング手法の開発、及び環境モニタリングと化学物質管理のためのノンターゲットスクリーニング手法の検討を通じて、環境ノンターゲットスクリーニング手法の日本国内への普及と実装のための取り組みを行っている。