論文

2020年7月

細胞内局在を標的とした新規ホウ素製剤が切り拓く次世代BNCT

Medical Science Digest
  • 藤村 篤史
  • ,
  • 井川 和代
  • ,
  • 植田 愛
  • ,
  • 渡辺 香里
  • ,
  • 道上 宏之
  • ,
  • 市川 康明
  • ,
  • 古矢 修一

46
8
開始ページ
535
終了ページ
537
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)ニュー・サイエンス社

病院設置型のBPA-BNCT治療システムがいよいよ社会実装されるに至った。今後BNCTががん治療法の一端を担うことになると広く期待されているが、一方で、現行のホウ素薬剤BPAによるホウ素送達が適していないがん種や症例に対しては、異なるメカニズムを有した新たなホウ素製剤の開発が必要である。BPA-BNCTは、F-BPAを用いたPET検査により適応可否が判断できる治療システムであるが、後続するホウ素製剤においても同様に患者層別化が可能であることが求められる。本稿では、我々が最近開発に取り組んでいるBSH製剤を例に、これからのホウ素製剤を用いたBNCTが患者層別化可能な治療法であるためには、どのような観点から開発に取り組むべきかを考察したい。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1347-4340
  • 医中誌Web ID : 2020309906

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