Feb, 2013
細胞膜透過ドメイン11Rを用いたHO-1蛋白の脳血管攣縮に対する効果
脳血管攣縮
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- Volume
- 28
- Number
- First page
- 29
- Last page
- 32
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- スパズム・シンポジウム事務局
優れたタンパク質透過ドメインとして開発された「11R」を用い、脳血管拡張作用が報告されているHeme-oxygenase(HO)-1タンパクを融合させ、その有用性について検討した。まず11R-HO-1タンパク質の導入効率について、ラット大槽内より髄液を吸入した後に11R-HO-1タンパク質を注入し、免疫蛍光染色により脳底動脈の蛍光強度を測定した。その結果、注入2時間後には著明なHO-1タンパク質の発現を認め、発現は48時間以上持続し、高い導入効率が明らかとなった。次にラットクモ膜下出血モデルを用い、11R-HO-1タンパク質を注入して6時間後に血管径を測定したところ、HO-1注入群、11R注入群、11R-EGFP注入群に比較して脳底動脈径は有意に拡張しており、血管攣縮に対する効果が示された。
- ID information
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- ISSN : 0912-7070
- Ichushi Web ID : 2013272841