基本情報

所属
東北大学 大学院医学系研究科 教授
学位
医学博士(生理学)(東北大学)

J-GLOBAL ID
201501092596084483
researchmap会員ID
7000010943

外部リンク

虫明 元(むしあけ はじめ)
東北大学医学部大学院卒業、医学博士.東北大学大学院医学系研究科生体システム生理学分野教授.専門は,脳神経科学.特に行動調節に関わるシステム脳科学、主に前頭葉を含む大脳皮質の働きをサルを中心にヒト、げっ歯類など様々な動物種、調べている。
   これまでの研究では、多数ある大脳皮質運動野、及び前頭前野の働きをサルの行動下の細胞活動記録で明らかにしてきた。見出された興味深い細胞をプレスリリース等で報告している。前頭葉の「カテゴリー細胞」、「先読み細胞」、「間を測る細胞」、「驚き細胞」、「行動戦略を表現する細胞」、「数操作に関わる細胞」、頭頂葉では「ゼロを認識する細胞」等。また細胞活動の情報表現の動的な変化、様々な振動現象の機能的意義を解明しつつある。共同研究では医工学者と生理機能計測機器(多機能電極、光操作技術、瞳孔計測システム)の開発と技術支援活動を行っている。また数理神経研究者とは複雑系、力学系から脳機能の理解を試みている。
   教育では神経科学に関する医学部、大学院における専門教育以外に,高校での出前講義や一般向けのサイエンスカフェ(「振動と文脈から探る脳 ~脳と心の働きを理解する~」、「心の働きの多様性を科学する~目から脳の働きを探る試み~」) などの教育活動を積極的に行っている。2016年より即興再現劇を用いたコミュニケーション・ワークショップを行い,演劇的手法を取り入れたコミュニケーション教育により非認知的スキル(社会情動スキル)を育成する学部横断的で学生主導的な学びの開発に演劇関係者との連携で取り組んでいる。さらに演劇的手法を教育分野に応用することで社会課題としての孤立・孤独を防止するプロジェクトを推進している。
   著書に『学ぶ脳ーぼんやりにこそ意味がある』 (岩波科学ライブラリー)、『前頭葉のしくみーからだ―心―社会をつなぐネットワーク』(共立出版ブレインサイエンスレクチャーシリーズ8)、共著書に、『医療現場の共感力』第3章( ‎ 金芳堂 )、認知症ケアに活かすコミュニケーションの脳科学20講(協同医書出版社)、人を動かすナラティブ第5章 大治朋子著(毎日出版)『コミュニケーションと思考』(認知科学の新展開2,岩波書店)、『学習と脳――器用さを獲得する脳』(ライブラリ脳の世紀:心のメカニズムを探る,サイエンス社)、『リハビリテーションのためのニューロサイエンス−脳科学からみる機能回復』 西条 寿夫 (監修) メジカルビュー社  訳書分担として『カンデル神経科学 第2版』第34章 随意運動:運動野 など.


学歴

  2

委員歴

  5

論文

  198

MISC

  130

書籍等出版物

  24

講演・口頭発表等

  201

担当経験のある科目(授業)

  24

Works(作品等)

  1
  • 虫明 元, 風間逸郎, 酒井寿郎, 武田和久, 村田喜理
    2017年4月 - 2019年4月 教材

共同研究・競争的資金等の研究課題

  43

産業財産権

  9

学術貢献活動

  5

社会貢献活動

  43

メディア報道

  32

その他

  23