共同研究・競争的資金等の研究課題

2013年4月 - 2015年3月

紛争後の秩序の再構築における日本の役割

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

課題番号
13J04554
体系的課題番号
JP13J04554
配分額
(総額)
1,000,000円
(直接経費)
1,000,000円

今年度は(1)成果の公表とフィードバック、(2)今後の研究の発展基盤構築の2点を課題とした。(1)は、原則として前年度の研究内容のブラッシュアップである。(2)は、これまで日本の政策に焦点を当ててきたため、より広く現代の軍隊の役割や戦争の変遷という理論的検討や、他国との比較検討が徹底できなかったことを踏まえ、理論枠組みの構築と他国との比較の視点の導入を企図した。これにより、「軍事の発展史の中で、自衛隊の国際平和協力を位置付けて考究する」という今後の研究の根幹と、関連する理論や概念の構築を行った。具体的な活動は以下の通り。
①学会活動:学会誌への投稿を行い2本公刊した。また、2つの学会で報告を実施した。いずれも博士論文における重要なエッセンスを抽出したり、或いは博士論文の一部を報告したものであり、自身の博士課程における研究について議論を深めることができた。
②調査協力者の方々へのフィードバック:現代的な政策を扱う研究テーマである特性上、研究遂行に際しては研究者のみならず、多くの実務家の方より多大なご支援を頂いてきた。具体的には、政策決定・形成に直接に係られた政治家・官僚・自衛官OBや、現役の政府の官僚(外務省、防衛省、内閣府)、オペレーションを担うJICA職員、自衛官、さらに多くのNGO職員の方から、調査への協力や資料の提供を頂いてきた。このため、博士号取得の報告・お礼もかねて積極的に研究成果のフィードバックを行うとともに、新たな示唆・コメントを得た。
③研究を発展させる基盤構築:上記①②の課題に取り組むことで、博士課程における研究にはいったんの区切りを付けた。同時に、これからさらに研究を進めていくために、博士論文での研究内容を発展させた研究に取り組んだ。とりわけ、上述の通り現代における軍隊の役割に踏み込んで理論的検討を行うことで、今後、研究を発展させていく基盤を構築した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-13J04554
ID情報
  • 課題番号 : 13J04554
  • 体系的課題番号 : JP13J04554