2008年3月
JT-60Uにおける燃焼模擬実験での核融合増倍率の密度に対する応答
Nuclear Fusion
- 巻
- 48
- 号
- 3
- 開始ページ
- 035011\_1
- 終了ページ
- 035011\_6
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1088/0029-5515/48/3/035011
JT-60Uでは、DT核融合反応率の温度依存性を考慮した燃焼模擬実験手法を開発してきた。ここでは、密度とイオン温度の実時間計測値を用いてアルファ加熱模擬用の加熱パワーを計算している。核融合炉での燃料密度制御による燃焼制御性を解明するために、模擬外部加熱パワー一定のもとでの模擬核融合増倍率の密度に対する応答を調べた。イオン温度10$\sim$20keVでの温度依存性に相当するイオン温度の2乗に比例する核融合反応率を仮定した場合には、密度の2乗より強い模擬核融合増倍率の密度依存性を観測した。1.5次元輸送コードの解析により、この強い密度依存性は閉じ込め特性の変化と圧力分布の変化により引き起こされていることを明らかにした。一方、イオン温度40$\sim$100keVでの温度依存性に相当するイオン温度に依存しない核融合反応率を仮定した場合には、閉じ込め特性の変化や圧力分布の変化によらず模擬核融合増倍率は密度の2乗に比例した。
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- DOI : 10.1088/0029-5515/48/3/035011
- ISSN : 0029-5515