共同研究・競争的資金等の研究課題

2023年3月 - 2024年3月

チンパンジーのエスノグラフィの理論と実践

日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費
  • 西江 仁徳

課題番号
22KJ1639
体系的課題番号
JP22KJ1639
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,810,000円
(直接経費)
3,700,000円
(間接経費)
1,110,000円
資金種別
競争的資金

■研究発表
2022年9月に開催された、国立民族学博物館共同研究会「『描かれた動物』の人類学 ―動物×ヒトの生成変化に着目して」において、本研究課題の「動物のエスノグラフィ」の実践について、現在編集に関わっている「新・動物記」シリーズ(京都大学学術出版会)のねらいと成果を報告・議論した。2022年10月に開催された、公開シンポジウム「ライフヒストリー:サルとヒトの誕生・成長・死」(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)において、チンパンジー死生学の最新の成果を批判的に検討しつつ、チンパンジー社会における死のあり方について検討・議論した。2022年11月に開催された、日本動物行動学会第41回大会において、「新・動物記」シリーズの目的と現在までの成果を報告し、「動物のエスノグラフィ」をさらに拡張・推進していく方向性を示した。
■調査
2023年1月から2月にかけて、タンザニア・マハレでの野生チンパンジーの生態・行動調査を実施した。コロナ禍以降最初の渡航となり、現地の状況把握やチンパンジーの個体識別から再開する必要があったため、十分な調査期間を取ることが難しかったが、チンパンジーによるアカオザル狩猟やチンパンジー集団内での感染症の流行など、いくつか注目すべき事例を収集することができた。
■その他
本研究課題「チンパンジーのエスノグラフィの理論と実践」の実践面として展開している単行本「新・動物記」シリーズ(京都大学学術出版会、黒田末壽、西江仁徳 共同編集)の第5巻~第7巻までを2022年度に出版した。2022年11月には、新・動物記既刊の著者二人を招いて、福岡・天神の書店でアウトリーチイベントを開催した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-22KJ1639
ID情報
  • 課題番号 : 22KJ1639
  • 体系的課題番号 : JP22KJ1639

この研究課題の成果一覧

論文

  4

書籍等出版物

  8

講演・口頭発表等

  11

社会貢献活動

  3

メディア報道

  1