共同研究・競争的資金等の研究課題

2002年 - 2004年

軟体動物二枚貝類の創傷時止血機構の分子レベルでの解明

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
14560140
体系的課題番号
JP14560140
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,500,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

ホタテガイ血球トランスグルタミナーゼ(TG)の生体内基質として,血球タンパク質230kDa,210kDaおよび100kDa成分を同定した。ついで,一次構造解析を行ない,230kDa成分についてN末端9残基とBrCN断片6成分の7-12残基の配列を明らかにした。一部にフィラミンとの相同性が認められたが230kDa成分は新規タンパク質の可能性が高い。210kDa成分はN末端がブロックされており,BrCN断片42kDa成分の8残基のみ解析できた。100kDa成分はN末端12残基とBrCN断片CN-30k,15kDaの各15残基の配列を決定したが,CN-30kDa成分の配列が既知TGと高い相同性を示したことから本成分は酵素自身と推定された。本研究では,ホタテガイ血球の細胞凝集の様子を解析するために,はじめてマイクロチャネルアレイフローアナライザー(MC-FAN)を利用し,軟体動物血球のヘモレオロジー観測を行なった。ヒト全血測定用のチップで試料通過時間を計測した結果,個体差が大きいものの,試験全体の傾向としてTGの作用する人工海水下の方がEGTA-人工海水下よりも血球通過時間が長く,ビデオ映像でも大きな凝集塊が確認でき,濁度低下も確認された。但し,EGTA中で作用する微生物TGが濁度に影響しなかったので,酵素よりもカルシウムイオンが血球凝集の主因である可能性も考えられた。また,汽水産ヤ...

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/14560140.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-14560140
ID情報
  • 課題番号 : 14560140
  • 体系的課題番号 : JP14560140