2012年4月 - 2016年3月
細胞増殖因子LYARをターゲットとした分子標的薬の探索
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
ガン細胞が無制限かつ迅速に増殖できるのは、細胞が必要とするエネルギーと物質の6~8割も使うリボソーム生合成を効率化しているからである。ガン細胞でだけリボソーム生合成を効率化する因子を見つけ、その働きを抑えられれば、ガン細胞の増殖だけを抑えられるはずである。本研究は、LYARがそのような因子であるとの知見を基に、LYARの働きを阻害する化合物のスクリーニング法の開発を試みた。LYARがリボソーム生合成を促進する分子機構を解析した結果、当初想定していたBRD4ではなく、別のタンパク質への直接結合が必要であることが明らかになった。その結果を基に新たなガン治療薬のスクリーニング系の構築が可能になった。
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- 課題番号 : 24241075
- 体系的課題番号 : JP24241075