論文

査読有り
2017年1月

電気化学水晶子マイクロバランスを用いる弱酸性溶液中の還元反応に伴うウラン酸化物の析出の研究

ECS Transactions
  • 大内 和希
  • ,
  • 音部 治幹
  • ,
  • 北辻 章浩
  • ,
  • 山本 正弘

75
27
開始ページ
51
終了ページ
57
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1149/07527.0051ecst

本研究では、電気化学水晶子マイクロバランス(EQCM)を用いてウランの原子価変化に伴う4価ウランの電解析出反応を調査した。弱酸性溶液中で6価ウランの還元反応のEQCM測定を行ったところ、4価ウランの析出物が電極表面に観測された。析出挙動、析出のpH依存性および析出物の酸化電位から、析出機構を推定した。析出は3段階で進行し、析出開始までの誘導過程では、不均化反応により生成した4価ウランが、4価ウラン水酸化物の核を形成する。核が形成すると析出物は成長し始める(成長過程)。この過程では、電極表面の析出物が5価から4価ウランへの反応を触媒し、還元電流と析出速度の一時的な増大が観測される。電極表面が析出で覆われると還元および析出反応が一定速度で進行する(状態変化過程)。この過程では、4価ウラン水酸化物がより安定な状態であるウラン酸化物へ変化する。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1149/07527.0051ecst
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5055917
ID情報
  • DOI : 10.1149/07527.0051ecst
  • ISSN : 1938-5862

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