2012年12月
パラレリズムに基づく輸出規律確保の貿易効果 : 脱脂粉乳を事例として
農業經濟研究
- ,
- 巻
- 84
- 号
- 3
- 開始ページ
- 157
- 終了ページ
- 171
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11472/nokei.84.157
- 出版者・発行元
- 日本農業経済学会
本稿の目的は,パラレリズムに基づく輸出規律確保の貿易効果について,計量分析を行うことである.新たに開発された空間均衡モデルは,輸出補助金,輸出国家貿易企業(輸出STE)および不完全競争を含み,脱脂粉乳貿易に適用される.政策シミュレーション分析の主な結果は,次のとおりである.第1に,脱脂粉乳貿易は,EUの輸出補助金とニュージーランド,カナダの輸出STEにより歪曲されてきた.第2に,その歪曲は,パラレリズムに基づく輸出規律確保により,大きく是正される.第3に,WTO農業交渉において,EUは,そのメリットを享受するアメリカや日本の後押しを受け,今後もパラレリズムを主張し続けるだろう.
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.11472/nokei.84.157
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/10031146826
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00200867
- ID情報
-
- DOI : 10.11472/nokei.84.157
- ISSN : 0387-3234
- CiNii Articles ID : 10031146826
- CiNii Books ID : AN00200867
- identifiers.cinii_nr_id : 9000006339639