共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2022年3月

オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
17H02295
体系的課題番号
JP17H02295
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
10,400,000円
(直接経費)
8,000,000円
(間接経費)
2,400,000円

2018年度も引き続き、源氏絵データベース構築班、源氏絵調査班、史料調査班、AI班、源氏絵(模本、工芸品を含む)の所在確認班に分かれて研究をおこなった。
源氏絵データベース構築班は、3作品191枚のスライドをデジタルデータ化した。源氏絵調査班は、名古屋市博物館、東京国立博物館、堺市博物館、貝塚・個人、東京富士美術館の5箇所の美術館・博物館および個人宅で23作品の調査をおこない、メトロポリタン美術館で開催された源氏絵展を見学した。調査参加者は延べ30人である。史料調査班は、源氏絵の注文主と詞書筆者のネットワークを探るため、京都・下橋家、上賀茂神社、同社社家にて史料調査をおこなった。AI班は、人工知能学会第32回全国大会にて画像認識とVRの研究成果を発表した(加藤拓也・稲本万里子・小長谷明彦「深層学習法による源氏絵の流派推定」、津野駿幸・稲本万里子・小長谷明彦「仮想空間上の灯明光源効果を用いた時代屏風の再現」)。その後、画像認識にかんしては7回の検討会をおこない、VRにかんしては「時代屏風」から「源氏物語図屏風」に画像を差し替え、研究を続けた。画像認識同様、くずし字を認識させて「源氏物語絵巻」の詞書を解読する研究と、光源氏の邸宅である六条院をVRで再現する研究に取り組み、京都市平安京創生館、宇治市源氏物語ミュージアム、風俗博物館にて平安京復元模型、六条院模型、六条院の春の御殿の模型を360度カメラで撮影した。画像認識、くずし字解読、「源氏物語図屏風」のVR制作、六条院のVR制作の研究成果は、第4回源氏絵データベース研究会にて発表した。
さらに、2018年12月に第3回源氏絵データベース研究会(於徳川美術館)、2019年2月に第4回源氏絵データベース研究会(於東京工業大学)を開催した。参加者は、それぞれ12人(うち科研メンバー6人)、13人(同4人)であった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H02295
ID情報
  • 課題番号 : 17H02295
  • 体系的課題番号 : JP17H02295

この研究課題の成果一覧

論文

  5

書籍等出版物

  5

講演・口頭発表等

  15