2015年4月 - 2017年3月
超高周波音響情報を用いた気分障害に対する非薬物療法開発のための生物学的検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本研究では、情報環境の適正化をはかることによって、気分障害に対する薬物治療を補完しその効果を高める新しい非薬物治療法の基盤となる作用機序の生物学的解明を目的とする研究を行った。熱帯雨林環境音を呈示した音環境でマウスを飼育したところ、通常の暗騒音条件下で飼育したマウスより、寿命が統計的有意に延長することが示され、自発活動量も有意に多かった。しかし、寿命と自発活動量の間には、有意な相関はなかった。以上から、熱帯雨林環境音を呈示した飼育環境は、マウスの自然寿命を延長させる効果をもつこと、自発活動の増加が寿命延長の主要因ではない可能性が高いことを示唆するものと考えられる。
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- 課題番号 : 15K15283
- 体系的課題番号 : JP15K15283