書籍等出版物

2017年6月

『国際コミュニケーションの政治学』

  • 本多周爾

担当区分
単著
出版者・発行元
春風社
総ページ数
321
担当ページ
記述言語
日本語
著書種別

まず、ネイションに関わるテーマとして、国民国家が内包する矛盾とあり様と課題、国家、国民、民族に抱く帰属意識であるナショナル・アイデンティティ、国家と国民への愛着と憧憬に基づく行動原理であるナショナリズムの国際関係への影響を考察している。さらに、国家建設における開発とコミュニケーションの理論と政策の有意性を検討している。次に、国際関係に関わるテーマとして、アメリカ等の先進国の発展途上国に対する文化的支配を論ずる文化帝国主義論、情報流通における南北問題と新たな情報秩序を求める非同盟諸国の動向に言及している。また、グローバル化の国際社会のあり様に与えるインパクト、情報化が国際コミュニケーション、国際報道に及ぼす影響について述べている。最後に、戦争報道をめぐるマス・メディアと政府の攻防、戦時におけるプロパガンダによる情報操作の実態と国際報道に及ぼす影響について論じている。