共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

栄養教諭のキャリアパスに応じた養成プログラム構築に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K02679
体系的課題番号
JP18K02679
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究の目的は、栄養教諭のキャリアパスを意識した適切な教員養成課程の在り方を検討するため、(1)栄養教諭養成課程を設置する大学の教育課程の内容、(2)自治体ごとの栄養教諭の採用数や採用方法などを分析し、その結果生じる(1)栄養教諭養成課程が設置されている学問系統による教育課程の差異と養成に係る意識の違い、(2)自治体ごとの栄養教諭の採用方針及びその自治体に採用された栄養教諭のキャリアパスを明らかにする。そして、自治体の採用方針と大学の教育課程を理論的考察によって、栄養教諭のキャリアパスに応じた新たな教員養成プログラムモデルを構築・提示する。
研究遂行に当たっては、チームに分けたうえで実施した。まず、(1)栄養教諭のキャリアパスの分析(栄養教諭キャリア分析班)では、「学校栄養職員から栄養教諭に任用替えになった場合のキャリアパス」についてヒアリング調査を試みた。(2)栄養教諭養成課程を設置する大学のカリキュラムの分析(カリキュラム分析班)では、学問系統による栄養教諭養成カリキュラムの差異、栄養教諭の養成課程を担う学部・学科(家政学部系、医療系)のカリキュラムの違い大学教員の栄養教諭養成と進路指導に関する意識、「栄養教諭論」などを含む栄養教諭養成に係る科目の配当年次の違い、管理栄養及び栄養士課程のカリキュラムなどの状況を分析し、結果を報告書にまとめた。(3)栄養教諭の人事政策に関する分析(人事政策分析班)では、都道府県および政令市ごとの栄養教諭の採用状況を分析するため、栄養教諭の新規採用の有無、任用替えによる採用の有無を教育委員会に対して調査した。
全体としては、全国の栄養教諭養成機関135大学を対象に、栄養教諭養成課程の教育内容、養成者、学生へのキャリア教育などの実態を把握し報告書にまとめた『栄養教諭養成機関における教育課程の実態と養成校の意識に関する研究』を刊行した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K02679
ID情報
  • 課題番号 : 18K02679
  • 体系的課題番号 : JP18K02679