共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2020年3月

超長期経済成長・人口動態・自然淘汰理論:人類の選好はいかに「選択」されたのか

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究  挑戦的萌芽研究

課題番号
16K13353
体系的課題番号
JP16K13353
配分額
(総額)
3,250,000円
(直接経費)
2,500,000円
(間接経費)
750,000円

本年度は産業革命期以前の経済成長を記述するのに適当である、土地を含んだ経済成長モデルを完成させた。従来一般的に用いられてきた、資本と労働のみからなる新古典派成長モデルでは、長期における定型的事実を旨く説明できないことを理論的に示した。具体的には、歴史的データにおいて消費財に対して資本財価格の相対価格が低下していること、さらに資本と労働の代替の弾力性が1より小さいことに注目した。既存の新古典派モデルでは、この2つを定常成長経路上で同時に説明できない。そこで、資本・労働に加えて、土地や燃料などの自然資源を加えることでロバストな経済成長理論を構築可能であることを示すことが出来た。
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その成果は論文Gregory Casey and Ryo Horii (2019) A Multi-factor Uzawa Growth Theorem and Endogenous Capital-Augmenting Technological Change, ISER Discussion Paper No. 1051として発表し、 エクスマルセイユ大学(フランス)、同済大学(中国)などで報告を行った。
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また、それと並行して消費者の選好、特に時間選好率が各国で異なることに注目した研究も行っている。一般の関心も高いことから、メディア関係者との懇談会での解説や、毎日新聞出版のエコノミスト誌上での解説記事の執筆なども行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K13353
ID情報
  • 課題番号 : 16K13353
  • 体系的課題番号 : JP16K13353

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

  2

社会貢献活動

  1
  • 出演, 講師
    京阪電車 大阪大学 ラボカフェスペシャルfeat.鉄道芸術祭 京阪電車なにわ橋駅 アートエリアB1 2020年12月23日