2009年 - 2012年
分布型水循環モデルを用いた灌漑用水と排水に対する温暖化影響評価と将来対策
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
気候変動に伴って増大すると予想される両極端現象(渇水と洪水)に焦点をあて、灌漑用水と排水に対する温暖化の影響評価を行うとともに、貯水池の管理や水田の持つ洪水防止機能をうまく利用した適応策について検討した。ここでは、多様な農業水利用形態を考慮できる分布型水循環モデルを用いることで、対象とする流域の任意の地点と時間において、流量としての農業水利用可能量だけでなく、水田を主体とした農地における作期別の灌漑水量の変化や作付時期・作付面積への影響度合いを調べた。さらに、温暖化による降雨パターン変化と水利施設規模の決定基準となる内部降雨波形の模擬発生法を開発した。
- ID情報
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- 課題番号 : 21380150
- 体系的課題番号 : JP21380150