MISC

2014年1月

Clinical nephrology 尿細管・間質障害 メガリンとその関連分子をめぐる最近の話題

Annual Review腎臓
  • 細島 康宏
  • ,
  • 桑原 頌治
  • ,
  • 斎藤 亮彦

2014
開始ページ
175
終了ページ
181
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)中外医学社

メガリンは近位尿細管において糸球体濾過分子(主にタンパク質)の再吸収に関わるエンドサイトーシス受容体である.近年,その発現調節機構,新規リガンドの同定,リガンド結合機序,他分子との相互作用の解析などが進んでいる.またメガリンとその関連分子は,アルブミン尿の出現や腎機能障害の進展機序において重要な役割を担っていることが明らかになってきている.さらに尿中メガリンの測定系の開発が行われ,それが新規バイオマーカーとなる可能性が期待されている.またメガリンおよびその関連分子のgenome-wide association studyによる解析,腎内レニン・アンジオテンシン系活性化機序におけるメガリンの役割,経口抗酸化薬bardoxolne methylとメガリンの関わりなど,注目される知見が相次いでいる.今後,メガリンを標的とした腎臓病の新しい診断・治療法の開発が期待される.(著者抄録)

ID情報
  • 医中誌Web ID : 2014113643

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