Misc.

Sep, 2011

透析患者に対する新しい経口血糖降下薬DPP-4阻害薬(アログリプチン)の使用経験

Progress in Medicine
  • 細島 康宏
  • ,
  • 渡辺 資夫
  • ,
  • 蒲澤 秀門
  • ,
  • 成田 一衛
  • ,
  • 鈴木 芳樹
  • ,
  • 斎藤 亮彦

Volume
31
Number
9
First page
2153
Last page
2159
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
(株)ライフ・サイエンス

2型糖尿病を有する透析施行患者に対するアログリプチンの有効性と安全性について検討した。2型糖尿病を有する透析施行患者7例で、アログリプチンの末期腎不全患者の用法・用量から6.25mgを1日1回投与し、投与前および投与後4週ごとのHbA1cを測定した。エリスロポエチン製剤の試験期間中の投与量には変化はなかった。4週後および8週後、12週後における平均HbA1cは、それぞれ6.2±0.4%および5.9±0.3%、5.6±0.3%と投与前に比較して有意に低下した。全例で良好な血糖低下の推移を認めた。投与開始12週後において有意な変化を認めたのは透析前の拡張期血圧のみであったが、わずかながら脂質の項目に低下がみられた。副作用としての低血糖症状は認めなかった。

ID information
  • ISSN : 0287-3648
  • Ichushi Web ID : 2011323013

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