MISC

2011年1月

Clinical nephrology 全身性疾患と腎障害 糖尿病における微量アルブミン尿の機序 糸球体・血管系と尿細管系の相互的関係の観点から

Annual Review腎臓
  • 細島 康宏
  • ,
  • 蒲澤 秀門
  • ,
  • 佐藤 博慶
  • ,
  • 斎藤 亮彦

2011
開始ページ
176
終了ページ
182
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)中外医学社

糖尿病性腎症は慢性腎不全に至る最も重要な原因疾患であり,その早期診断,病態把握,予後推定のため,微量アルブミン尿の測定が推奨されている.さらに微量アルブミン尿は,糖尿病の有無にかかわらず,心血管系イベントの危険因子としても知られている.しかしその機序や意義については未だ不明な点も多い.近年,糖尿病における微量アルブミン尿の機序について,糸球体・血管系と尿細管系の相互的関係をふまえ,ネフロン傷害の全体像を把握する重要性を示す報告が蓄積している.本稿では特に,近位尿細管上皮細胞におけるアルブミンの処理機構の問題,あるいはインスリン抵抗性やgenome-wide association studyなどの新しい知見をふまえて,その動向を紹介する.(著者抄録)

ID情報
  • 医中誌Web ID : 2011089637

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