1999年
マイクロホンアレイの研究動向と実現技術
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理
- ,
- 巻
- 99
- 号
- 504
- 開始ページ
- 75
- 終了ページ
- 82
- 出版者・発行元
- 電子情報通信学会
マイクロホンアレイについて、実用化の観点から、その研究動向を概説する。マイクロホンアレイは、複数のマイクロホンを空間的に異なる位置に設置した装置である。伝搬経路の違いによる位相差など、空間的な情報を利用した信号処理を施すことにより、信号分離、雑音除去などが可能となる。マイクロホン数に対応した多チャネル信号を扱うため、ハードウェア規模とその信号処理量が膨大であり、かつては民生用に適しているか懸念されていた。しかし、少ないチャネル数で高性能が得られる信号処理アルゴリズムの開発、および、プロセッサ処理能力の向上により、複雑な信号処理を用いた小型装置が製品化されるようになった、今後、さらに広く利用されるためには、高性能化、省演算量化とともに、制御の洗練による使用感の向上が必要になるであろう。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/20000061650
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 20000061650