2019年4月 - 2023年3月
「行動変容アプローチ」がもたらすシティズンシップの変容:英国の社会政策分析から
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
2021年度は予定していた海外での調査研究活動が実施できなくなったため,文献資料を用いた史料研究に切り替える形で実施した.具体的には,イギリスで2010年代に進められてきた福祉制度改革とそれが人々のシティズンシップにもたらす影響について,関連文献をレビューを行い,その成果の一部を『社会政策における自律とエージェンシー』というタイトルで第94回日本社会学会大会にて報告した.
おりしも関連学会(貧困研究会)より,年次大会の共通論題(シンポジウム)『要件化・貸付化する貧困対策』での登壇を依頼されたため,そのレビューに基づき,「コンディショナリティ(福祉給付に付帯する諸条件の性質)」の観点から政策分析を行い,その成果を『社会福祉の要件化の世界的潮流:イギリスの福祉制度改革の事例から』とのタイトルで講演し,他のパネリストおよびフロアと,コンディショナリティに見られる日本とイギリスの相違点や国際的動向などについてディスカッションを行った.これらの詳細は2022年6月に刊行予定の学会誌『貧困研究』の特集論文として公開される.
また,これと併せて,近年の社会政策の変容を論じた話題作である『Social Policy: A Critical and Intersectional Analysis』(Fiona Williams著,2020年,Polity社)の翻訳作業を進めているほか,上述の福祉給付のコンディショナリティ強化についての基本文献とされる『Welfare Conditionality』( Beth Watts & Suzanne Fitzpatrick著,2018年,Routledge社)の翻訳作業を進めており,こちらも2022年夏頃の刊行を目指している.
おりしも関連学会(貧困研究会)より,年次大会の共通論題(シンポジウム)『要件化・貸付化する貧困対策』での登壇を依頼されたため,そのレビューに基づき,「コンディショナリティ(福祉給付に付帯する諸条件の性質)」の観点から政策分析を行い,その成果を『社会福祉の要件化の世界的潮流:イギリスの福祉制度改革の事例から』とのタイトルで講演し,他のパネリストおよびフロアと,コンディショナリティに見られる日本とイギリスの相違点や国際的動向などについてディスカッションを行った.これらの詳細は2022年6月に刊行予定の学会誌『貧困研究』の特集論文として公開される.
また,これと併せて,近年の社会政策の変容を論じた話題作である『Social Policy: A Critical and Intersectional Analysis』(Fiona Williams著,2020年,Polity社)の翻訳作業を進めているほか,上述の福祉給付のコンディショナリティ強化についての基本文献とされる『Welfare Conditionality』( Beth Watts & Suzanne Fitzpatrick著,2018年,Routledge社)の翻訳作業を進めており,こちらも2022年夏頃の刊行を目指している.
- ID情報
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- 課題番号 : 19K02085
- 体系的課題番号 : JP19K02085
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
貧困研究 (28) 4-13 2022年6月30日 招待有り筆頭著者
講演・口頭発表等
4-
社会政策学会第145回大会 2022年10月8日
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THE HDCA (Human Development & Capabilities Association) CONFERENCE 2022年9月22日 Human Development & Capabilities Association
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貧困研究会 第14回研究大会 共通論題「貸付化・要件化する貧困対策」 2021年12月5日 招待有り
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日本社会学会第94回大会 2021年11月13日