論文

査読有り
2007年9月

$^{11}$B$_{4}$Cの中性子照射効果とその回復挙動

Journal of the Ceramic Society of Japan
  • 堂野前 貴子
  • ,
  • 舘 義昭
  • ,
  • 関根 学*
  • ,
  • 諸橋 裕子
  • ,
  • 赤坂 尚昭
  • ,
  • 小野瀬 庄二

115
1345
開始ページ
551
終了ページ
555
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2109/jcersj2.115.551
出版者・発行元
公益社団法人日本セラミックス協会

高速炉で効率的に核分裂生成物を核変換するためには減速材の利用が有効であり、$^{11}$B$_{4}$Cはその候補の1つとされているが、$^{11}$B$_{4}$Cの照射挙動は制御材用の$^{10}$B$_{4}$Cと異なりほとんどデータが得られていない。そこで本論文では、高速炉で照射した$^{11}$B$_{4}$Cペレットの外観・微細組織観察及び熱伝導率測定を行い、$^{11}$B$_{4}$Cの照射挙動を明らかにした。照射$^{11}$B$_{4}$Cの外観は$^{10}$B$_{4}$Cと異なり、クラックは観察されなかったが、微細組織には$^{10}$B$_{4}$Cと同様に粒内及び粒界にバブルが確認された。$^{11}$B$_{4}$Cの熱伝導率は$^{10}$B$_{4}$Cよりも大きく、室温から1400$^{\circ}$Cの間には、$^{10}$B$_{4}$Cと同様に3つの回復ステージが観察され、B$_{4}$Cの回復とヘリウムの分散挙動の関連性が示された。以上から、$^{11}$B$_{4}$Cペレットは照射下での安定性が高いことが確認され、減速材適用の可能性が示された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2109/jcersj2.115.551
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006380230
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12229489
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5005907
ID情報
  • DOI : 10.2109/jcersj2.115.551
  • ISSN : 1348-6535
  • CiNii Articles ID : 110006380230
  • CiNii Books ID : AA12229489

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