2016年4月 - 2019年3月
転写因子IRF7による肥満・メタボリックシンドローム治療の基礎的基盤の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
肥大化3T3-L1脂肪細胞において発現変動する遺伝子群の得られた遺伝子群のプロモーター領域に結合すると予想される転写因子IRF7を同定した。脂肪細胞においてIRF7の過剰発現によりMCP-1遺伝子の発現が誘導され、IRF7のノックダウンにより長期培養によるMCP-1発現の誘導が抑制された。 高脂肪を給餌したIRF7KOマウスはWTマウスと比較して体重増加と脂肪組織での脂肪蓄積が抑制された。また糖負荷試験では血糖値の上昇が有意に抑制されていた。肥満により誘導されるIRF7はMCP-1発現誘導により脂肪組織の炎症に関与するとともに、肥満病態のエネルギー代謝も制御する転写因子であると考えられる。
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- 課題番号 : 16K09753
- 体系的課題番号 : JP16K09753