2010年4月 - 2015年3月
制限ナノ空間における量子・分子流動ダイナミクスの学理構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
本研究では,制限ナノ空間における流動現象を量子・分子流動ダイナミクスとして統一的に捉え,次の3テーマより有機的統合知を得た.(i)DNA分子の詳細情報を抽出する技術について検討を行い,ナノ流路を用いて界面動電現象を好適に利用し,生体高分子の自発伸長や分離を可能とした.(ii)ナノポアを介した濃度差や電気浸透流に従って生じる物質輸送現象の電気計測に成功し,一分子解析技術の発展に貢献した.また,細胞や細胞内小器官における情報伝達機構解明に資する基盤プラットフォームを構築した.(iii)反応ダイナミクスに関して量子力学的アプローチによる理論予測に成功し,ナノスケールのイオン輸送に関する新知見を得た.
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- 課題番号 : 22246022
- 体系的課題番号 : JP22246022