論文

2012年1月

【ナノバイオ技術と最新創薬応用研究】(第4章)ナノバイオ創薬に向けた細胞機能の解析と評価 脳疾患におけるアストロサイトを標的とした創薬 脳内出血に伴う神経機能障害に着目して

遺伝子医学MOOK
  • 白川 久志
  • ,
  • 中川 貴之
  • ,
  • 金子 周司

20
開始ページ
123
終了ページ
129
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)メディカルドゥ

アストロサイトはグリア細胞の一種であり,脳内で最も多数を占める細胞でありながら病態生理における役割はほとんど明らかにされてこなかった。一部の中枢神経変性疾患の病態時には,異常形態や異常増殖を伴った「アストログリオーシス」が引き起こされ,その変化は一義的には神経保護に働くものの,最終的には神経機能障害を増悪することが示唆されている。本稿では,血中由来因子トロンビンによる細胞内Ca2+動態の変動がアストロサイトの機能発現に重要であることを手がかりにして,脳内出血の病態におけるTRPCサブファミリーの創薬標的としての可能性を探る。(著者抄録)

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201202296199019205
ID情報
  • ISSN : 1349-2527
  • 医中誌Web ID : 2012134962
  • J-Global ID : 201202296199019205

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