2017年4月 - 2021年3月
変動帯の文化地質学
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
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- 課題番号
- 17H02008
- 配分額
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- (総額)
- 10,660,000円
- (直接経費)
- 8,200,000円
- (間接経費)
- 2,460,000円
変動帯における地質と文化の関係を明らかにするために、研究代表者に加え、研究分担者10名、研究協力者6名の体制で以下の個別研究を推進した。(1)茨城県の稲田石・真壁石・水戸寒水石について、採石場と使用例の現地調査を進めた。(2)山形城の石垣調査ならびに小中学校の岩石教材園を調査した。(3)千葉県産凝灰岩質石材の利用について調査し、千葉県内での凝灰岩質石材の普遍的な利用を明らかにした。(4)17世紀中頃の日記史料である『豊光日次』から当時の京都での地震活動について検討した。(5)フィリピンと奄美大島において、地質を含む自然認識について聴き取り調査を実施した。(6)タイの仏教寺院において結界石を調べ「マハーシーマー」という結界形態を把握した。(7)瀬戸内海採石場跡の岩石と日本海側に分布する中近世石造物について調査した。(8)ミャンマーの研究者を招聘し、同国の岩窟寺院について講演会を催した。(9)大分県国東半島の「六郷満山」を対象に、山岳霊場分布域の地形と地質を調査した。(10)奇岩・怪石の成因に基づく分類法を考案した。(11)宮﨑県南地域のケスタ・シラス台地地形と自然文化遺産との関わりをまとめた。(12)兵庫県但馬地方において寺社に存在する近世石造物を調査し石材の産地を明らかにした。(13)松尾芭蕉の俳句と地質の関わりについて論考した。(14)加賀前田家とその支藩の城郭石材について調査した。(15)18世紀自然神学の影響下で書かれたB・H・ブロッケスの詩「山」に、「崇高」なものが描かれているのを確認した。(16)神奈川県内の校歌を収集し、自然景観との関連を調査した。(17)保育士及び保育士志望学生に石や砂についてのアンケート調査を実施した。
平成30年6月には新学術雑誌『地質と文化』を創刊した。また平成31年3月には文化地質研究会第2回シンポジウム・研究発表会を開催した。
平成30年6月には新学術雑誌『地質と文化』を創刊した。また平成31年3月には文化地質研究会第2回シンポジウム・研究発表会を開催した。
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