2009年12月30日
岡山大学病院矯正歯科における来院患者の実態調査
岡山歯学会雑誌
- 巻
- 28
- 号
- 2
- 開始ページ
- 107
- 終了ページ
- 114
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 岡山歯学会
岡山大学病院矯正歯科では2000年度から術前の顎機能検査とMRI検査を取り入れ、より精度の高い診断の基に個々の患者の様々な主訴に応じた治療を行っており、患者数も2001年度の184名から2008年度には209名に増加傾向を示した。2009年4月の1ヵ月間に来院した患者を対象に診療体制に関するアンケート調査を実施、回収された269名について分析した。その結果、対象の性別は女性が男性の1.5倍多く、年齢は成人患者が過半数を占め、矯正治療開始時の主訴は歯ならびの外観63.7%、顔や顎の形9.9%、噛み難い6.9%、発音し難い2.7%、顎関節疾患3.1%、虫歯や歯周病予防3.4%であった。来院のきっかけはかかりつけ医の紹介が35.1%と最も多く、来院動機は高度な専門医療が受けられると思うからが27.9%であった。以上より、岡山大学病院矯正歯科の特色であるインプラントアンカー治療や舌側矯正装置による治療を、地域との連携を深めながらより一層周知すること、さらなる技術の向上に努める必要性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 0913-3941
- 医中誌Web ID : 2010118071
- J-Global ID : 201002243510518503