共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

骨髄由来免疫抑制細胞の抗癌免疫逃避機構の解明に基づく革新的癌創薬の探索

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
21K09371
体系的課題番号
JP21K09371
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

癌の研究開発において、癌免疫逃避機構に関する最近の注目すべき研究として、骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC: myeloid-derived suppresser cell)が、癌に対する免疫監視機構や抗腫瘍免疫を負に制御して癌の悪性進展の中心的役割を担っていることが明らかにされつつある。本申請研究では、骨髄由来免疫抑制細胞の抗癌免疫逃避機構の解明に基づく革新的癌創薬の探索を目指している。本年度は、
①前立腺がん担癌マウスより末梢血を採収後FACS AriaでMDSSC細胞を分離し、MDSC細胞の表面マーカーの確認を行った。分離したMDSC細胞に対するREIC/Dkk-3タンバク質の抑制効果の観点から解析した。さらに、Ad-REICの抗癌作用に基づく免疫逃避応答に関する機序を解明し、その有効性を検証した。
②分離したMDSC細胞にREIC/Dkk-3タンパク質を作用させ、1分、30分、1時間、6時間、24時間後細胞内タンパク質を抽出し、または特異的siRNAによりノックダウンさせ、遺伝子-タンパク質発現変動をマイクロアレイやタンパク質抗体アレイ等により解析した。また、Western blot法により関連したパスウェイ内の各種タンパク質およびそのリン酸化の動態を実験した。
③細胞核内の標的遺伝子群(転写されるタンパク質群)の同定を行い、REIC/Dkk-3とMDSC細胞膜上での結合分子・受容体の同定解析を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K09371
ID情報
  • 課題番号 : 21K09371
  • 体系的課題番号 : JP21K09371