2015年4月 - 2018年3月
高齢者、介護スタッフの思いを記録し記憶へと繋ぐシステム
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
認知症者の残存する記憶を辿り、本人と支える側の現実世界の認識の相違、すなわち互いの「物語」の食い違いを発見し、支える側のその理解、共有を促進する工学的手段を研究した。まずアブダクション等を用いた知的推論の技術で、本人の記憶の欠落など、食い違いの原因を発見する手法を検討した。本人の施設での生活を自動、持続的に「事象」として記録し、本人の「物語」を構成してデータベース化する技術を開発した。コミュニケーション・ロボットが本人の「思い」を代弁する行動を引き出し、移動ロボットがその際の本人の表情などの感情表出を記録する。さらにその記録を本人の幸せにつながる新たな記憶形成に活用する手段を研究開発した。
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- 課題番号 : 15H01698
- 体系的課題番号 : JP15H01698