MISC

2017年9月

うつ病は台湾、日本でどのように解釈されるか Semi-structured Explanatory Model Interviewを用いた比較研究

こころと文化
  • 今井 必生
  • 奥宮 清人
  • 陳 びん玲
  • 山中 学
  • 石本 恭子
  • 田中 美玲
  • 石川 元直
  • 木村 友美
  • 福富 江利子
  • 坂本 龍太
  • 和田 泰三
  • 藤澤 道子
  • 松林 公蔵
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16
2
開始ページ
154
終了ページ
161
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
多文化間精神医学会

障害に対する解釈は文化間で異なる。説明モデルとも呼ばれ、治療関係や治療満足度に影響を与え、介入によって変えうることも示されており、障害へのアプローチを考える際に重要である。これまでうつ病に対する説明モデルについては同一国内の異なる民族を対象にした調査はあるが、同一の研究デザインで異なる国の地域住民を対象に行われた調査はなかった。今回我々は高知県土佐町、台湾の大社里の地域在住高齢者を対象にうつ病に対する説明モデルを調査し、我々が既に発表したチベットでの結果を参照しながら報告した。その結果、地域在住高齢者のうつ病に対する説明モデルは、多くが非医療的なもので、地域によって考えられる原因や対処法にはそれぞれの特徴もあることが分かった。ローカルな知識や習慣、特に長い歴史の中で生き残ってきたものを軽視せず、その知識や習慣が生き残ってきた背景を、語り手から十分に引き出し、蓄積していくことが必要である。(著者抄録)

リンク情報
Jamas Url
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&doc_id=20171026120007&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F40021365939&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
ID情報
  • ISSN : 1347-1791
  • 医中誌Web ID : 2018042496

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