MISC

2006年10月

JAEA-AMSヨウ素129プロジェクト

第9回AMSシンポジウム報告集
  • 鈴木 崇史
  • ,
  • 片山 淳
  • ,
  • 天野 光

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20
記述言語
英語
掲載種別

日本原子力研究開発機構むつ事業所には加速電圧3MVの加速器質量分析装置(AMS)が設置されている。このAMSは2本の独立したビームラインが取り付けられており、それぞれ$^{14}$C測定用(炭素ライン)と$^{129}$I測定用(ヨウ素ライン)に最適化されている。本講演では今までにヨウ素ラインを使用して得られた研究結果について報告する。このヨウ素ラインはヨウ素同位体比($^{129}$I/$^{127}$I)が10$^{-10}$から10$^{-12}$までの間で良い直線関係を確認した。またNISTのブランク試薬を測定した結果(8$\pm$3)$\times$10$^{-14}$まで測定できることを確認した。海水中の$^{129}$Iを測定するために、海水試料1Lに対しヨウ素キャリアー1mgを添加し溶媒抽出を行った。海水試料抽出と同時に行ったブランクテストではキャリアー中のヨウ素同位体比と同じであることから汚染のない抽出が可能であることが確認された。海水試料を測定した結果は(9.48$\pm$0.04)$\times$10$^{-11}$が得られた。この値は核実験フォールアウトの$^{129}$I/$^{137}$Csから期待される値より大きい。これは別のソースから寄与があったのではないかと考えられる。研究所から出る低レベル放射性廃棄物中の$^{129}$Iの測定を行った。同じ検体中の$^{137}$Csと$^{129}$Iは良い相関関係があることがわかった。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5005338

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