共同研究・競争的資金等の研究課題

2005年 - 2007年

木粉・プラスチック複合材の耐候性・耐腐朽性に及ぼす水分の影響の解明

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(B))  基盤研究(B)

課題番号
17380109
担当区分
連携研究者
配分額
(総額)
10,280,000円
(直接経費)
9,800,000円
(間接経費)
480,000円
資金種別
競争的資金

1.木粉とオレフィン系熱可塑性プラスチックを加熱下で混練し複合させた「木粉・プラスチック複合材(Woodfiber-plastic Composites;混練型WPC)」は、製造方法が容易であり廃棄物としての木粉やプラスチックを原料にできることから、環境資材として近年その生産量が急増している材料である。しかし、デッキなどの屋外での使用において、白色化などの退色や粉を吹いたようなチョーキングが発生し、更に腐朽による強度低下も懸念されはじめている。また、熱や水分による寸法変化も無視できないなど、屋外における劣化が問題となってきている。2.本研究では、屋外での使用環境下におけるWPCの劣化現象を水分との関係から把握し、耐候性や耐腐朽性、寸法安定性などの耐久性能の向上を図るためにその劣化機構を解明することを目的とする。これにより、WPCの耐久性向上のための問題点が明らかとなり、WPCの屋外における耐久性向上処理技術の開発に資する。3.本研究の成果としては、(1)木粉含量が40%以上において吸水性の増加が認められたがその浸透速度は木材と比較して非常に低く、寸法変化も小さかった。(2)長期間の湿潤状態では、WPC表面から徐々に水分が浸透し、WPC表面近傍の木粉は腐朽可能な含水率に達することが明らかとなり、木粉含量40%以上のWPCでは生物劣化による質量減少が生じた。逆に、木粉含有量が30...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/17380109
ID情報
  • 課題番号 : 17380109