2020年4月 - 2022年3月
TSH過剰発現マウスを用いた甲状腺機能亢進症に対する新規治療の基盤構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
甲状腺機能亢進症の新規治療創出に向けて、我々が開発した甲状腺機能亢進症モデルマウスの解析を行った。具体的には、長らく不明であった第一選択薬である抗甲状腺薬チアマゾールの作用点の同定を目指し、このモデルマウスへ抗甲状腺薬を投与し、採取した甲状腺についてRNA-seqを用いた遺伝子発現に関する網羅的解析を行った。チアマゾールによる遺伝子発現変化は乏しく、既報により示されている甲状腺ペルオキシダーゼ活性の抑制が主な作用であることが示唆された。一方でコントロールマウスとモデルマウスの結果を比較することにより、甲状腺機能亢進症のメカニズムの理解に貢献するデータを得ることができた(論文投稿準備中)。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K17508
- 体系的課題番号 : JP20K17508