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2018年版 ワンワールドエメラルドの防衛について


(加筆修正中、細かい間違いがあればご指摘ください)

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年ほど、JALJGCプレミアでワンワールドのエメラルドを維持していたが、このやり方だとなかなかステータスにたどり着くことが難しく、年末にはエクセルで表を作って、自腹の修行を足す必要があった。

 ところが、数年前、BA(ブリティッシュ・エアウエイズ)を使った時に、機内誌でExecutiveClubの案内に触れる機会があり、かなり楽にワンワールドのエメラルドにたどり着けるのはないかという希望を持った。ただ、その頃は日本人でBAのゴールド(最上位)を持っているという人はあんまりいなかったようで、検索をかけてもそれらしいブログはヒットしなかった。昨年、数名がBAで最上位ステータスを獲得していることを披露していたので、私も安心してBAでの修行に切り替えることにした。

 

ワンワールドエメラルドを維持する理由

 ANAのスターアライアンスの場合、最上級のダイヤモンドステータスは同一アライアンスの他社では基本的に共有されない。一部、ルフトとUAなどで互換性を持たせているみたいだが、基本的にANAのダイヤモンドはANAでしか有効でなく、アシアナやタイ航空などの他社のスターアライアンスラウンジを使うときは、ゴールドメンバーとしての第二グレードの施設を使うことになる。

 

 ところが、ワンワールドの場合、最上級ステータスがアライアンス間で共有されるため、JALのダイヤモンド資格はBAのゴールドとなり、先方でも問題なくファーストクラスカウンターやファーストクラスラウンジを使える。

 

 全世界的に、ファーストクラスカウンターは出国が非常に楽で、ほとんどストレスなく出られるため、最上級ステータスのエメラルドが維持できるのであれば、それを保持しておくに越したことはない。

 出国以外にも、ヒースローの乗り継ぎなど最上級ならではのメリットはかなりあるのだが、それはおいおい加筆していく。

 

BAでの最上級(ゴールド)達成はどのくらい楽なのか。

 ここ10年のJALでのプレミアの維持に関して、私が費やしていた行程を見てみると、だいたい長距離国際線(欧米)が年に2レグ(1往復)+乗り継ぎで数レグ、アジア圏など近い国際線が4レグ(2往復)、国内線が40レグという感じであった。これで、なんとか8万FOPOINTに持っていっていた。

 ただ、この方法だと、沖縄や北海道などの長距離路線の出張が多いときだと楽に達成できるのだが、東京やら四国・山陰・九州など近い出張先が多い年には、別途私的な旅行を入れてポイントの帳尻を合わせていた。

 

 ざっくり計算すると、東京〜大阪1片道で、クラスJに乗るとノーマルで1016ポイント貯まるので、40レグで4万ポイント。これに、長距離国際線が1万ポイント、アジア圏(これはFOPINTが1.5倍になる)が、6000×2回分で12000という感じになる。これに年初のボーナスポイント8000を加算すると7万ポイントで、ステータスの獲得に1万ほど足りない。実際には、沖縄や北海道が入るのでもう少し溜まりはいいが、それでも出張だけで8万はなかなか厳しいものがあった。

 

 一方、BAで最上級のゴールド(ワンワールドエメラルド)に到達するためには、Tierポイントなる不思議なロイヤリティを1500獲得しないといけない。また、JALでサファイヤに相当するシルバーの資格を得るためには600Tierが必要となる。さらに、基礎資格として、年間最低4回はBA便に乗らなければならないが、これはJALなどのコードシェアでもかまわない。このTierポイントは、JAL便に関しては距離にかかわらず、座席とチケットのランクで加算される。国内線のファーストクラスは、BAに加算する場合60Tier,クラスJは40Tier,エコノミーは基本は20Tierであるが、ツアーチケットなどの場合は10などになることもある。

 

 さて、年に一回BAでヨーロッパに行くことにして、最も安いエコノミーで10万弱。この一往復で、だいたい50Tier貯まる。あと1450をJALで貯めることになる。

 クラスJで40Tier貯まるので、36−37回乗ると、他に一切乗らなくてもこの条件がクリアされ、晴れてワンワールドのエメラルドが獲得できる。私の場合、実際には、ヨーロッパ行きがプレミアムエコノミー(これはロンドンまで100Tier貯まる)だったり、近所のアジア圏の出張があったりで、国内線に関してはは30回強のクラスJで達成できた。

エメラルドとまではいかなくても、サファイヤで良ければ、ヨーロッパ1回+クラスJに14回分乗れば十分に600Tierに達する。クラスJ14回分は7往復に相当するので、2ヶ月に一回程度の出張があれば、十分に到達できる目標であり、これがあればJALを始めとして全世界のビジネスクラスカウンター、ビジネスクラスラウンジを使うことができる。(ただし、手荷物の優先取扱は、エアラインごとに異なっている)

 

 で、これがほんとうに楽なのかと言えば、福岡〜羽田にクラスJビジネスきっぷで乗った場合、1648FOPINT貯まるわけだから、年初のボーナスポイントを加えて、年間44回程度乗って達成となる。これはどちらが楽かわからないw  まあ、それでもかろうじて、BAを選んだほうがまだ楽ではあるが。

ところが、距離が短い、大阪・小松・秋田あたりと羽田で比べると、最上位ステータス獲得に費やす手間は全く変わってくる。小松〜羽田は211マイルしか無いため、先例の福岡と同じ乗り方をしても864FOPINTしかたまらない。この場合、年初のボーナスポイントを加えても、小松〜羽田間を84回飛ばないと最上位ステータスに到達できず、ハードルはかなり高くなってくる。クラスJがある区間で、短距離路線の場合、BAを用いた方がかなり楽になることがわかる。

 

また、これも大きなメリットなのであるが、BAの場合は、加算開始時期はユーザーが勝手に選べる。JALは1月1日スタートを動かせないが、BAなら実際に乗った月からポイント加算を始められるため、あまり無理がない。

 

 というわけで、この「BAでポイントを集める」ということを前提とした場合、どういう点に気をつけなければいけないか次にまとめる。

 

 

注意点

1.同日の同一方向および区間は二重には加算されないらしい。

 これは先人たちの犠牲と検証に感謝するばかりであるが、一日に東京―大阪間を何度か飛んたどしても、東京から大阪で一回、大阪から東京で一回だけ加算されるだけで、それ以上のカウントは行われない(らしい)。

2.ビジネスきっぷは、JMBにしか加算できない

 これは、公式サイトのどこにも書いておらず、さらに、JALが年度の途中でいきなりカウンターでいい出したことなので私も面食らった。3月からJALに乗ったらBAにマイルをつけていたが、8月ぐらいにカウンターで突然「ビジネスきっぷはJALカードをお持ちの方を対象とした商品なので、他社のマイルに移行できません。」と言われた。私のように、BAに逃げている客が増えてきたのかなと思ったが、理由はさておきそう言われてしまうと仕方がない。ワンワールドの本部に、JALのこのルールが通るのかBAに聞いてみたのだが、「各国の国内線に関して、他社のマイレージプログラムへの加算率は、各国の裁量に任されているので、ワンワールドのルールとしては特に問題はない。」という返事が返ってきた。その後は、以前はまだあったシャトル往復運賃や株主優待をヤフオクで仕入れて乗るなどの対策を取り、今回なんとか解脱した。

 

ノウハウ

 クラスJを使うことの重要性は既述したが、実際に安く貯めるノウハウを幾つか公開する。

1.沖縄離島路線

 これも先人の知恵に感謝するばかりであるが、那覇から宮古島、石垣へのクラスJは、特割1でかなり安く買える。

2.土日の東京〜大阪

 土日は、東京〜大阪路線が特割1で10800円から発売される。これにクラスJをつけても11800円なので、都会で修行する場合は、この方法を使うと合理的かと思う。

3.大黒屋を始めとするチケット買取屋が経営する旅行代理店

 株主優待券を使って、旅をすることのメリットは先述したが、経費で移動する場合、旅費負担者が株主優待券の代金を認めてくれるということはまずないと思う。

どうしたものかと悩んででてきた解法として、大黒屋を始めとする金券ショップはネット上に持っている旅行代理店からチケットを買うという技を発見した。この方法だと、株主優待料金に、大黒屋で売っているか主優待券をプラスした金額が、「旅行商品の代金」として提示される。これを買ってしまえば、伊丹〜新潟の旅行代金として、何ら問題なく複数の金主が会計処理をしてくれた。もちろん、チケット自体は株主優待なので、何度でも直前まで乗る便の変更が可能である。実際どのくらい安くなったかと言えば、特割3(30900円)よりも旅行社の株主優待チケットだと(18500[株優の本来の運賃]+5500[優待券代]=24000ぐらいになるので、片道7000円ぐらい出費を抑え、かつ時間変更も自由というWinWinの解決となった。これは、普通運賃が高い区間では強力な武器となるので、ぜひ各自研究されたい。

 

 

まとめ

 

ファーストクラスラウンジやカウンターに優雅にいる人々の中で、これだけ細かく辛気臭い計算をやっている人がいることも知っておいて良いと思う。

 

 

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波照間島ビギナーズガイド

【昨年まとめた紀行文です。参考までに。】

 長いこと見学したかった波照間のムシャーマ(祖先崇拝と豊穣を感謝するお祭り)をみることが出来たので、来年以降、ここを訪れてみたいという人のために、覚書を作っておこう。また、町の有力者がスピーチで「観光客を呼び込んで活性化を」と言っていたが、かなりピントの外れたことをやっていたため、少々専門家の目から指摘しておきたい。

 

 ムシャーマのハイライトは、9時から始まる行列であるが、実は当日の定期便では、この時刻に間に合わない。数軒ある民宿に前泊すればよいのであるが、これがまたなかなか取れないし、離島の民宿はコミュニティが確立しているところが多いので、ふらっと行くのは精神的ハードルが高いかもしれない。

 ところが、あまり告知されていない話ではあるが、ドリーム観光がこの日のみ運航する特別便に乗れば、行列の開始前に島につける。また1,000円追加すると往復プレミアムシートになるということで購入してみたのだが、エコノミーシートのほうが圧倒的に空いていたので、無理してプレミアムにしなくても良いかもしれない。実は、船内で現金500円を払えば片道アップグレードが可能なので、船内の様子を見て、窓際をとれるのであればこれを使うといった感じで良いであろう。

 

 ムシャーマ当日は、船の到着に合わせてバスが待っているので、それに乗って集落に行ける。

 ムシャーマの行列の沿道はそれなりに混んでいるが、立錐の余地もないというわけではなく、三脚を立てて撮影をしても周りに迷惑にならない程度のスペースはある。3つの部落(地元の人がこういう言い方をしているので、そのママ)の行列が順番に巡航し、それぞれ先頭にはミルク(弥勒)神が立つ。

 祭りの趣旨は、祖先崇拝(お盆)と豊年祭を組み合わせたものだそうだが、民俗学的には結構珍しい風習だそうで、普通は祖先崇拝の儀式と豊年祭は別に、行われるそうだ。八重山の他の島でも、お盆と豊年祭は区別されており、波照間のこの習俗は特異といえる。理由を波照間の地元の人に聞いてみたのだが、「そういうものだと思っていた」という返事だったので、この地ではあまり文化の掘り下げは行われていないようである。

 

 伝統的で厳かな宗教儀式というわけでもなく、加藤茶的なコスプレや全くここと関係のないニューギニアチックな創作ダンスも踊られる(写真の彼らは、「酋長の娘」と叫びながら腰を降っていたので、キジムナーを模したものでもないだろうw)。こう言った文化変容も見られるので楽しいかもしれない。

 

 行列が終わったあとは、獅子舞や剣舞、その他伝統舞踊が見られるが、午前は1130頃に終わり、2時間の休憩に入る。この2時間の休憩後、午後はまた、伝統芸能が演じられるのであるが、地元名士のスピーチも頻繁に、かつ長く入る。

 民俗芸能に詳しい人であれば、長く見ていてもそれなりに面白いのであろう。ただ一般観光客にはそれほど訴求するわけでもないので、午前の部が終わったら、観光で訪れた人たちは、島内観光に出ることになると思う。灯台や日本最南端の碑を見に行くことが多いと思われるが、実は自転車を含めてこの地のレンタルの交通手段は非常に限られているので、事前に早い段階で予約しておくことを強く勧める。私は、徒歩移動となったので暑さで遭難しそうになった。

 帰りは前述のドリーム観光でも、定期便でも1650が最終便となるため、ムシャーマの終わりの行進には間に合わない。終わりまで見たければ、必然的に宿泊せざるを得ない。

 

 このお祭りは、別に観光客のためにやっているわけではないので、このままでもいいのかもしれないが、地元の有力者のスピーチを聞く限り、観光客で地域活性化を心から望んでいるようなので、いくつかコメントを。

 

 年に一度のイベントで集客した後、物販等を通じて年間で地域にお金を落とす仕組みが全くない。島根県の吉田の事例などが参考になる。

 

 観光消費に関しては、島ならではのおみやげを買うことも出来ず、島にちなんだ食べ物も事実上買えない。それなりに畑もあったので、島の食材が何かに使われていたのかもしれないが、それが告知されていないので、屋台の食べ物が果たして価値ある食体験となっているか分からないのである。

 

 また、民宿に泊まらない限り、島民との交流の機会がないので、日帰りの旅人にとってはショーを見ただけで終わってしまう。休憩の体育館の壁に、日常の様子を描いた手製のポスターを貼るなどして、普段のこの島の日常に思いを馳せるような仕組みを作れば、イベントをきっかけにリピーターを獲得できるようになる。旅人は、この地の人々が何を考え、何を感じているのかを共有したがるものである。特に、ここまで遠くの島に来る旅人は、金と時間に関してはかなりのコストを費やしているし、教養水準も高い層であるので、マーケティング対象としてはかなりの「上客」である可能性が高い。非常にもったいない機会を損失している。特に、昼休みの2時間を、ワゴン車で島内一周し、何らかの交流と知識を深める機会を用意するならば、文化面でも経済面でも大きな効果が期待できる。

 

 舞台に話を移すと、芸能そのものは非常に興味深いが、この伝統文化がどのように成り立ち、どのような経過で今日を迎えているのかが全くわからない。現地で、パフォーマンスを見ながら確認できるようなパンフレットや解説があれば、理解が深まり、この島への敬意も育まれるであろう。

 

 観光学の素養がある人がここを訪れると、文化交流と経済活性化の機会をみすみす失っていて、あまりにもったいないと感じるかと思う。観光交流を望まないのであればそれでも問題はないのであるが、現地の人々が文化面および経済面での観光交流を望んでいるようなので、お金をかけないちょっとした工夫で劇的に改善されるという話が伝わればよいかと思い、記憶が鮮明なうちに書いてみた。


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住民投票の覚書


 藤井聡先生の学者106人衆に加えてもらったが、もちろん藤井先生のまちづくりの
考え方に全面的に賛成してきたわけでもなく、只々橋下維新の構想が実現すると、地域
が持たなくなると思ったので、私も事前に藤井先生の呼びかけに応じて意見を寄せた。

http://gendai.ismedia.jp/preview/dbc0bbd6f39b148ab4f00aeb6ac0e3c08b3ca659?page=4

 東京の知人からは、投票結果が意外であるという話を聞いたが、まさに大阪市民である
私としては、友人知人の誤解を解くために若干の覚書を残しておきたい。ちなみに、橋下
市長が少年時代を過ごした割と近くに住んでいるが、たまたま大阪の大学に働いているの
で便利なここを選んだだけで、生粋の大阪人というわけでは全くない。

 

 話は10年ほど前まで遡るが、当時、大阪市長は関淳一さんという方が就いていて、
今後の大阪市のあり方を検討していた。関市長は改革にかなり熱心で、職員の厚遇
問題等の是正にも取り組んでいた。慶応の上山先生は、橋下市長が連れてきたと思わ
れがちであるが、実はこの頃から大阪に関わっている。関市長の展望は、人口減少下
の社会において、今後、爆発的発展も望めないであろうから、小さくてもキラリと光
る価値のある街として“創造都市”の考え方に基づいて大阪のまちづくりをしていこう
というものであった。この創造都市論の考え方に従って、大阪市立大学に創造都市研
究科が設置された。この創設メンバーには、私と同門の情報学者が入っており、彼と
その他の市大創造都市の先生方とで、大阪市の安全安心を体系的に考える講座を設計
することになったので、この経緯はかなり詳しく知っているつもりである。

※URLはその時作った本
http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E2%80%95%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%80%81%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%80%81%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%8A%80%E8%A1%93-%E4%B8%AD%E9%87%8E-%E6%BD%94-%E7%B7%A8%E8%91%97/dp/4501622105



 関市長の改革はかなりドラスティックで、これが職員の反発を生んだ。任期の途中で出
直し信任市長選挙を彼もやっており、信任選挙は橋下市長のパフォーマンスが初めてとい
うわけではない。出直し選挙は制したものの、次の市長選挙では、労組や民主党系が担ぎ
だした平松さんに負けることとなる。

 平松さんは、実は戦後の大阪市長で初めて、助役経験の無い首長で、私の目からは支持
母体に上手く絡み取られてしまったような気がしてならない。関市長の改革路線もストッ
プしてしまった。

 そして、その4年後に橋下さんが都構想と改革を掲げて市長に当選した。

 

 私個人は、政策内容だけでなく、手続き的正当性にも重きをおく考え方なので、かなり
初期の段階から大阪維新の会に懐疑的であった。
市長選挙直前に、大阪市立大学大学院創造都市研究科の同窓会から、上山先生と対談して
ほしいと言われ引き受けることにしたが、「何で私に?」と卒業生に聞いてみたところ市
大内部の専任教員に頼んでも誰もでてくれなかったそうである。地元公立大の教員こそが
都構想の問題点を知っていたと思うので、これはちょっと残念であった。
http://researchmap.jp/joc4qqejt-34589/#_34589


 

 私は先述の創造都市を目指す経緯を聞いていたので、どう頑張っても大阪に新しい財源
が生まれる目処も無いことがそれなりに分かっており、何で維新の皆さんはあんなに自信
たっぷりなのか不思議に思っていた。橋下市長の経済政策がほとんど無策であることは、
複数の指摘があるが、そもそも大阪に金のなる木は存在しないのである。

 
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150515-00015233-president-bus_all&p=1


 

 

 今回の投票結果に、東京の知人の中には「大阪は発展を諦めるのか」と述べたケースも
あったが、我々地元民はこの
3年半のドタバタを間近で見てきた。公募区長の失態、民間
人校長の不祥事、食えない給食に関するトラブルなど、東京ではあまり報道されないが、
地元ではこの市政ではやっていけないということが分かり始めていた。

 
http://www.j-cast.com/2015/03/02229222.html
http://www.asahi.com/articles/ASG7042Z5G70PTIL00P.html

 

 

 特に、地域と密着な関係をもつ女性の心配と反発は大きく、3年前反都構想で登壇した
私は、地元で割と冷ややかな対応を取られたが、今回の
106人の学者声明については、そ
のようなこともなくスルーされたという感じである。

 http://www.sankei.com/west/news/150511/wst1505110012-n1.html

 また、まちづくりを支える大きな角の一つは実は高齢者で、この人たちがいないと夏祭
りや集団登校の運営が出来ない。高齢者は単なる既得権益層ではなく、実際に地域を運営
している人たちである。橋下市長はここを敵対視したため、メディアや
ITを駆使した空中
戦による政治活動を中心にせざるを得なかった。

 
参考
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1429237789/

 

 道州制云々以前に、給食や夏祭りを上手くこなせない市長に、先の舵取りは任せられな
いというのが反対派の民意ではないかと思う。

 http://www.sankei.com/west/news/150511/wst1505110012-n1.html

 今回の投票でも、有力な支持層は2050代の男性といういわゆる男性サラリーマン層で
あり、地域との関わりが相対的に薄い人たちであったことがわかる。この方たちは、橋下
市長のリーダーシップにかけたのであろう。会社であれば、民主的手続きよりも、スピー
ド感を持って改革してくれるトップのほうが望ましいのは当然である。

 

 1年前から大阪の自民党は、住民投票自体を避けようとしていたが、これはまちづくり
の観点からは正しい選択である。私の場合、保徳戦争のあった奄美大島、基地の受け入れ
で割れた三宅島、所属組合によって住民同士が口を利かなかった荒尾・大牟田など、シン
グルイシューで地域が分断された例を山と見てきているので、地域政治の根幹は対立を減
らすことだと考えている。橋下市長のやったことは地域政治がやるべきことの逆を行って
しまった。

 今の大阪は、住民同士が敵味方に別れ、いがみ合うことになってしまい、街自体が大き
く傷ついている。もやい直し(人間関係の修復)には、かなり時間がかかるだろう。

 そして、あの問題の大きかった市役所も、今回の反対結果を受けて、改革が後戻りする
かもしれない。

 

 結局何をやってきたのかわからない5年間になってしまったが、そのコストは彼を3
半前に選んだ大阪市民が負うことになる。

 都構想を唱えず、府と市で調整をして丁寧に政治をやったとしても、大阪が劇的な成功
をおさめることも無かったはずで、地方都市の首長はいまや悩みの中でしか行きていけな
いと思う。政治は本来地味で泥臭いものだったので、この
5年がやはりおかしかったので
はないかと。

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マルタ(あまりダークでない)ツーリズムガイド

@font-face { font-family: "MS 明朝";}@font-face { font-family: "Century";}@font-face { font-family: "Cambria Math";}@font-face { font-family: "@MS 明朝";}p.MsoNormal, li.MsoNormal, div.MsoNormal { margin: 0mm 0mm 0.0001pt; text-align: justify; font-size: 12pt; font-family: Century; }p.MsoListParagraph, li.MsoListParagraph, div.MsoListParagraph { margin: 0mm 0mm 0.0001pt 48pt; text-align: justify; font-size: 12pt; font-family: Century; }.MsoChpDefault { font-family: Century; }div.WordSection1 { page: WordSection1; }ol { margin-bottom: 0mm; }ul { margin-bottom: 0mm; }

※ 一年前に書いてなぜかアップしていなかった記事を上げておく。誰かの参考になるかもしれない。

 

 学会発表でマルタに行ってきた。

 マルタ騎士団の島ぐらいしか予備知識がなかったが、なんとなく楽しそうだったので、発表にかこつけて行ってみることにした。

 学会は、IJASというところで、2年前、ここのボストンの会議で発表したのだが、ソーシャルプログラムのハンドリングが非常に優れていたので、今回も楽しませてもらえるのではないかと思い期待をして出かけた。ソーシャルプログラムについては、終わりの方で記しておきたい。

 

 まず、地球の歩き方2012南イタリアとマルタの誤りであるが、

1.     国立図書館隣の体験型博物館はすでに倒産している

2.     その図書館隣のレストラン   は、すでに倒産している

3.     騎士団長の館は、毎週木曜日が休みである

4.     エルモ砦は改修中で入れない

 

 の4点を強調しておく。

 

 また、歩き方ではお得なチョイスとして勧められている、マルタカードであるが、これで回れるところは2線級の博物館が多く、必見の場はかなり漏れている。35ユーロもするので、67カ所回らないと元が取れないが、貧乏性の人は、あまり関心のない博物館にも行くことになり、旅行中の貴重な時間を浪費しかねない。入管可能リストを以下に示すが、バレッタだけだとおよそ5つしか無い(騎士団長の館は行事など何だかんだで入れないことも多い)ので、あまりお得とはいえない。パスで行けるところの一覧を写真で示す。写真では、カタコンベも入れることになっているが、私の場合、何故か入り口で拒まれ、別料金を徴収された。これは、マルタの観光局に問合せ中であり、返信が来たらまたアップしてみたい。

 

♦島内の移動

 空港からはマルタトランスファーを使った。ホテルのタクシーが20ユーロ程度、空港タクシーが15ユールぐらいであることを考えると、7ユーロというのはたいへんお得である。

 島内の移動は、観光に限定するのであれば、ホップオンバス(ロンドンなどでよく見かける2階建て観光バス)で十分であり、マルタトランスファーを使った客には、2日券が26ユーロで販売される。このバスは45分毎に出ており、観光地についたら45分でその地を観光し、次のバスにのるようにすれば効率的にマルタを回ることができる。

 全く観光地ではないが、日本人が行きたがる場所に、第一次世界大戦における日本の戦死者を弔う墓地があり、多くの墓参者を集めている。ここには観光バスでいけないので、ローカルバスで行くかレンタカーを借りることになる。

 レンタカーはローカルの店が安く、マニュアルで30ユーロ、オートマで40ユーロぐらいだが、3日借りると1日あたりが20ユーロ程度ですむので、休暇期間注ずっと借りっぱなしという人も多いようである。
 カバー領域の広い保険は、3日以上でないとなぜか入れなかったので、一日しか借りない人は安全運転を心がけて欲しい。また、バレッタ市内は駐車場は足りないし、駐禁は厳しいしで、車はかえってお荷物になってしまう。遠出をするときの手段として割り切ろう。

 

 旧日本海軍戦死者の慰霊碑は、場所がわかりにくいので、GPSデータとGoogleマップのスクショを載せておく。これでたどり着ける人も多くなるかな。歩き方に載っていない情報としては、エルモ砦近くの戦争博物館に、日本の第一次世界大戦における派兵を非常に肯定的にとらえた展示があることに触れておきたい。
 

 

 ワインは安くてうまく、フルボトルで10ユーロを切る。食事はトリップアドバイザーの上位レストランで食べていればそれほど外れはない。私も4日間、全く外れなかった。メインディッシュが15ユーロから20ユーロなので、他のEU諸国と比べても相対的に割安である。突き出しみたいなものが無料で出るので、韓国に来た感じもチョットして面白い。

 マルタの世界遺産は3つ(バレッタ、巨石建造物、地下墳墓)あるが、巨石建造物はGozoの神殿が最も有名らしく、一つだけ見るというのであればこれを見ると良いらしい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E9%81%BA%E7%94%A3

私は考古学の素養がないので、マルタ本島の神殿を見ても、「ふーん」という感想を持つに終わってしまった。

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真冬にチューリッヒに滞在することになったあなたへ


 スイスの観光シーズンは夏なので、基本的に冬に行ってもあまり楽しめません。でも、何らかの事情で冬にチューリッヒに行き、2−3日過ごすことになったあなたのために、先達として書きおきを。

 

 空港からホテルに行く場合、空港のインフォメーションでは、乗り合いシャトルバスを勧めている。このシステムは世界的に見てあまり高いものでもないはずなので油断して使ってみると、5000円ぐらい(30−40CHF)請求されるので、あとから目が飛び出ることになる。また、私が降機した時は吹雪の中だったため、時間通りにシャトルバスが来なくて、雪の中で一時間ほど待たされた。おすすめは、鉄道で中央駅まで行ってしまい、そこからタクシーに乗る方法である。鉄道には雪よけもあって、中央駅からタクシーならそれほどお金もかからない。

 

 SIMフリーの通信機器を持っている人は、Arrival Buildingでは購入できず、なぜかDeparture buildingに行って買うことになる。1Gでこれも5000円ぐらいするので、覚悟しておいたほうが良い。ただ、通信さえ確保してしまえば、GoogleMapを使って公共交通機関だけでホテルに楽にたどり着けるので、先行投資と思って早めに入手しよう。私はSunrise社のSIMを購入した。
 http://www1.sunrise.ch/
 
冬のチューリッヒで迷子になると、マジで凍死しかねない。なお、市内は無料無線LANが確かに張り巡らされているものの、パスワードをSMSで送ってくるため、これに対応していない通信機器の場合は無線LANが使えない。SMSを受信できないタブレットなどは、恩恵に浴すことが出来ないので注意したほうが良い。

※他に半値程度のSIMの情報を教えてもらったが、実際に使えるかは不明。

https://www.vodafone.ie/roaming/data-on-your-phone/#/passport

 飯は高く、しかも不味い。フィッシュ&チップスでも5000円ぐらい平気でする。マクドナルドも1700−1800円程度はするので、なかなかしんどい。餓死を避けるためには、GoogleMapMIGROSCOOPという安スーパーを見つけ、そこで食料を調達するべきである。1000円程度で何とか空腹を満たせる。ただし、日曜日はスーパーも閉まるので、保存食を買いおいておくことを勧める。

MIGROS
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%82%B9

Coop
http://www.coop.ch/pb/site/homepage2012/node/72813936/Lde/index.html

残念ながらローカルのスーパーなので、英語のWEBサイトはない。場所だけならGoogleMapが探してくれる。

 市内はトロリーバスとトラムが張り巡らされているものの、1時間券が600円ぐらいするので、24時間チケットか72時間チケットを買ったほうが良い。チューリッヒカードと呼ばれる24時間交通+博物館フリーのチケットが24CHF,72時間が48CHFとなっている。

 文中で紹介した博物館は、全てチューリッヒカードのサイトからリンクを辿れる。
Zurich
カード自体のサイト
https://www.zuerich.com/en/visit/your-city-travel-pass
博物館の紹介リンク集
https://www.zuerich.com/en/visit/culture-zurich-museums-music-plays?f%5B%5D=field_taxonomy_zurichcard%3A23&f%5B%5D=field_taxonomy_zurichcard%3A22&f%5B%5D=field_taxonomy_zurichcard%3A325&s%5B%5D=field_taxonomy_partner_weight%3Aasc&p=1



 チューリッヒに24時間滞在すべきか、72時間滞在すべきかと言われた場合、必見と思われる博物館は駅裏の国立博物館だけで、あとはお好みでという感じである。教会3箇所と市庁舎を見れば、通常の観光客としての責務は果たせると思うので、24時間でいいのかもしれない。

 

必見

 国立チューリッヒ博物館 10CHF

 いわゆる、「黒いスイス」と呼ばれる負の歴史も隠さず、傭兵やマネーロンダリングの話にも言及しているので、大変興味深い。日本語対応のガイド用iPadを貸し出してくれるので、自分のペースでゆっくり回れる。また、チューリッヒはツヴィングリによる宗教改革が展開した街であるが、宗教改革と傭兵およびカトリックの微妙な関係に関する説明は秀逸であった。

 

 

 

時間があれば

ギルド博物館 10CHF 毎週日曜の午後だけの開館 英語で面白いビデオを見せてくれる。チューリッヒがギルドによって作られた街だということが分かるのと、ギルドがまちづくり(ヨーロッパにこの概念はないかもしれないがw)に非常に役立っていたという話を聞くことが出来る。

 

デザイン博物館(歩き方掲載だが、地図に注意)

実は、最近移転してしまって、13年版の地球の歩き方の地図とは全く異なったところにある。GoogleMapに連れて行ってもらえば大丈夫。すべての展示に英語の説明があり、大変興味深い。デザインと商品そして人間の生き方や社会との関係を考察させる展示になっており、しっかり見るとかなりの時間を要する。

 

チューリッヒ大学民族学博物館(歩き方未掲載)

 スイスは永世中立国家のため、世界中から政治亡命者を受け入れている。その関係で、多様な文明に畏敬の念を持つべきと思っているためか、非常にレベルの高い民族学博物館がチューリッヒ大学の中に作られ、無料で開放されている。私が行った時は、日本の神道やチベット文明に関する展示がありそれなりに面白かった。残念なことに英語の説明は断片的にしかなく、ドイツ語が読めないと辛い。

 

時計博物館

 単に装飾品としてだけでなく、祭具も含めたまさに様々な時計を展示しており、マニアにはたまらないかもしれない。これもお好きな方向けだが、都心にあって、ちょっと時間が空けば、30分ほどで見られるので時間調整という意味でも良いかもしれない。

 

トラム博物館(歩き方未掲載)

 路面電車博物館であり、そっちの方面が好きな方に、オススメしておく。鉄オタでなければ特に見に行くという程でも無いかもしれない。

 

 

国立美術館

 必見というほどのコレクションがあるわけでもないが、それなりにいい作品が展示されている。なお、歩き方にも乗っている国立美術館はチューリッヒカードを使っても5CHFのディスカウントがあるだけで、1-CHFは取られることに注意。

 

チューリッヒ連邦工科大学

 アインシュタインに憧れ、中の空気を吸ってみたいという人がいるかもしれない。ここはキャンパスが2つあり、アインシュタイン像は都心ではないキャンパスにあるそうだ。私は都心のキャンパスに行ってしまい、学生に質問したところ、複数の回答者から上記の答えを得た。

 

 まあ、乗り継ぎで一泊ということになったら、空港内の安いホテルに泊まって、チューリッヒカード24時間を使い、国立博物館、時計博物館、教会3つを巡ればそれでいいかもという感じである。シンガポールで乗り継ぎ観光をする時と同じ要領で考えてもらえば、マイラーにはわかりやすいかもしれない。
トランジットホテルの案内はこちら。
http://www.travair.jp/swiss/zrh/transit.html



 ご参考までに。

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ANAのラウンジアクセスを楽に手に入れる方法

 


エーゲ航空がマイレージプログラムを改悪したので、以下の方法は使えなくなった。参考までということで、旧い情報として載せておく。
地理学会に出てみたら、周囲から空港で仕事をするコツを聞かれた。マイラーには常識化していることであるが、非マイラーの同業者向けにノウハウを紹介する。

 

 ANAのラウンジサービスは、研究者にはかなり便利である。カラーコピーとカラープリンタが使い放題なため、配布資料を行きの空港で出力することができる。私も、何度かこれのお世話になった。

 ANAのラウンジを使うためには、ANAでプラチナメンバーになるか、一度プラチナメンバーになってスーパーフライヤーズカードに登録するというのが一般的であるが、ANAが加盟しているアライアンスの上級メンバーになっても同じメリットが享受できる。私は、後進の修行僧(マイラー)達には、エーゲ航空のプログラムを推奨している。

http://en.aegeanair.com/

 

 プログラムを要約すると、

1.     2万マイル貯めればゴールド会員になれる。
メリットとしては

(1)  ラウンジの使用

(2)  当日のキャンセル待ちの優先権

(3)  手荷物許容量の優待

(4)  優先搭乗(持ち込み荷物が多い時は本当に助かる)

(5)  預託荷物の優先的な返却

(6)  いくつかの空港における特別セキュリティレーンの使用

 ※ ただし、ANAでは平会員なので、ANA SKYWEB上では、非常口座席の指定や、前方通路の指定などで特に優遇は受けられない。また、WEB上での事前の優先キャンセル待ちもない。さらに、国際線プレミアムエコノミーの自動アップグレードのサービスもない。

2.2万マイル貯めるにはエーゲのサイトから登録することになる。

 http://en.aegeanair.com/milesandbonus/EnrollCheck/

 登録するだけで1000ポイントはついてくる。あと19000ポイントを貯めるだけなのだが、リンク先にあるようにANAにプレミアムクラスで乗った場合、非常にためやすいものになっている。元がノーマル(Y:普通運賃、往復割引、ビジネスきっぷ、国際線切り込みなど)で、プレミアムクラスにアップした場合、マイルが300%つく。
http://en.aegeanair.com/milesandbonus/program-description/earn-miles/#ANA

 

 例えば、羽田からソウルに行く場合、羽田から直に金浦に入ると、運賃が割高な上に片道758マイルしか獲得できない。ところが、福岡空港でANAのコードシェアのアシアナに乗り換えて行くと、どのような感じになるだろうか。

 福岡—インチョン 347マイル 

 羽田—福岡 567マイル

 この羽田—福岡間を、自腹で8000円をプラスしてプレミアムクラスにすると1701マイルとなり、片道の合計は2048マイル獲得できる。往復で4096マイル。2ヶ月に1回ソウルに行く用がある場合、この方法を使えば5往復で楽にラウンジ入場の権利とさまざまな空港での特典を手に入れることができる。

 

3.実際の行動

 WEBからエーゲの会員になると、会員番号が付与される。ANAに乗るときは、ANAのサイトからANAの番号で普通に予約するわけだが、搭乗当日はカウンターに行って、エーゲの番号を告げて、「マイルはエーゲにつけて欲しい」とはっきり言ったほうが無難である。私はユナイテッドにマイルをつける時があるが、WEB操作だけだとうまくつかないことがあり、カウンターで端末を操作してもらうことにしている。また数週間待っているとカードが送られてくるから、それが来たらカウンターのお姉さんにそれを見せればよい。

 

4.ステータスの維持

 一旦手に入れた特権の維持は、アメリカの航空会社の場合結構大変であるし、日本でも毎年1万円程度のお布施を払って、航空会社のクレジットカードの会員にならないと維持できないのであるが、エーゲの場合は、36ヶ月に一回マイルの変動があればステータスが維持される。(約款チャプター1の10参照)
http://en.aegeanair.com/milesandbonus/program-description/terms-conditions/

つまり、年会費なしでも3年に一回、エーゲにマイルを付けさえすれば、何の問題もなく特権が維持できる。

 

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泰緬鉄道ダークツーリズムガイド

映画“戦場にかける橋”で有名な泰緬鉄道であるが、クワイ川鉄橋を中心として、タイで屈指の人気観光ポイントとなっている。ここは、日本軍が捕虜虐待とも言える酷使をして作った鉄道であり、現地人の徴用もあったので、まさにダークツーリズム中のダークツーリズムポイントであるといえる。
 バンコク出張に際して、是非訪れておきたい場所であったのだが、JTBを初めとして現地ツアーを物色してみたところ、8000円以上もすることが分かり、別の方法でアクセスすることを試みた。

 泰緬鉄道については、バンコク北部の旧トンブリ駅から、本来はミャンマーまで繋がっているとのことであるが、今は、タイのナムトゥクまでしかいくことが出来ない。ツアーでは、クワイ川鉄橋を渡る直前の街であるカンチャナブリまでバスで行き、泰緬鉄道をナムトゥクまで乗って、帰りはナムトゥクからバスでバンコクに戻るという行程が多い。また、カンチャナブリでは、博物館見学や日本人慰霊碑への献花も予定されているものもあるが、単に鉄道に乗るというだけのツアーもあり、ダークツーリズムとしての意味が薄いものも散見された。
 以下は、タイの鉄道を調べるためのリンクである。
 http://www.railway.co.th/NewSite/

 トンブリを7:50に出て、12:55にナムトゥクにつくとあり、その後折り返しても、カンチャナブリに14:45に帰ってこられるので、2つの博物館と幾つかの慰霊碑を訪れ、バスでゆっくりバンコクに戻るという旅程を考えていた。

 この計画は、かなり浅はかであり、タイの鉄道が時間通りに動くことを前提としている。車中で一緒になった大学生に聞いたところ、カンチャナブリは日帰りで行くようなところではないとはっきり言われてしまった。
 私の計画では、7:50に電車が出ているはずであったが、実際の出発は8:30であり、ナムトゥクに着いたのは15時頃であった。それから折り返したので、カンチャナブリには17時過ぎの到着となり、お目当ての博物館は閉まっていた。連合国の共同墓地だけ、お参りさせてもらった。


 以上を踏まえて、日帰りで行く場合、どういう旅程を組むかであるが、バンコクからカンチャナブリまでは、早朝にバスで行ったほうが無難である。早めに現地について博物館をじっくり見るといいが、いつ来るかもわからない列車を待つにあたっては、実は鉄橋周辺に時間を潰すところがたくさんある。レストラン、屋台、鉄橋そのものの通行、蒸気機関車のアトラクションなどがあり、結構遊べるようになっている。スケジュールに遅れた電車が来ても、なんとなく雰囲気でわかるようになっている。私見としては、カンチャナブリから乗車して、クワイ川鉄橋を越え、11:51にSaphan Tam Krasaeで降りて折り返しの列車を待つべきであると考える。この駅の周辺は、一見の価値のある景勝地で、レストランや土産物屋も完備している。ダイヤでは、13:34に折り返し列車が来るので、それまでゆっくりと待てばよい。

 費用であるが、電車でトンブリからナムトゥクまでは、100B。クワイ川鉄橋以降の駅を含んだ切符は、100Bかかるので、バンコクからカンチャナブリまでバスで行ったとしても、その先の鉄道料金は変わらない。これを踏まえて交通費だけで計算すると、バンコク中心部からバスターミナルまで、タクシーが往復300B, 長距離バスが往復で220B, 鉄道が往復で200Bという感じになる。これに、カンチャナブリでのトゥクトゥク料金が300Bぐらいかかるので、純粋に交通費だけで1000Bぐらいはする。昼飯と博物館の費用を入れると、もう200Bぐらいするので、個人旅行で節約しても4000円程度はかかってしまう。8000円のツアーに参加するという行動も十分合理的だと思う。あとは旅のスタイルとして好きな方を選べばよいかと。

 行ってみて驚いたのは、「死者を悼む」等のダークツーリズムの要素が全くない点である。これは、タイと日本の文化的差異なのかもしれない。バンコクには、かの有名な「死体博物館」(正式名は“医学博物館”)があるが、これも最近になって歴史博物館棟が別に作られ、元々は怪奇博物館のような趣だったところに、この展示を行う意味や必要性が後から付与されている。
 ただ、鉄道部分には全く死者を悼むという雰囲気がないものの、霊園はさすがに厳粛な雰囲気に包まれている。霊園と博物館は鉄橋から遠く、各種ツアーを見ても霊園や博物館によらないものが多い。泰緬鉄道自体は完全に娯楽化されてしまっており、「魂の浄化(=カタルシス)を味わうダークツーリズム」という観点からは物足りないかもしれない。この点は博物館で補えるのかもしれないが、今回は見ることが出来なかったので、次回の課題にしたいと思う。

 もう一点、まだ、どこにも書かれていないことだと思うのだが、先述の医学博物館別棟の歴史博物館の映像資料に泰緬鉄道の話が出てくる。実は、医学博物館のあるシリラート病院はもうすぐトンブリ地区に移るのだが、そこは泰緬鉄道の起点になっていた。それ故、シリラートの歴史の中で泰緬鉄道を扱うことはおかしくないのだが、その映像に、極悪非道の日本軍人が捕虜やおそらく現地徴用と思われる人々を虐待しているシーンが長時間含まれており、まあ日本に対するイメージは確実に悪化するなと。
 実は、サイパンにも近年、日本人が酷いことをしたという展示が作られており、一昨年パラオに行った際もその種の展示があった。これから裏を取っていこうと思うのだが、どうもここ数年、元々対日感情の良かった旧大日本帝国の影響下にあった地域に次々と日本の残虐性を訴える展示が増えているような気がする。ひょっとして、韓国か中国が暗躍しているのかなあとネトウヨっぽいことを考えてしまうのだが、この辺りはきっちり検証しないといけない。新しい仕事が出来た。

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メディア関係の備忘録

自分用の備忘録ですが、参考までに挙げておきます

私の研究をお知りになりたい方は、まずここからお読みください
株式会社genronのブログ
http://genroninfo.hatenablog.com/entry/2013/06/03/142422

新聞
4.29 京都新聞 (共同配信  広島新聞、愛媛新聞などに同記事)

7.25 朝日新聞 高橋源一郎「論壇時評」にて紹介
 WEBはこちらから http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201307240715.html
英語版あり http://ajw.asahi.com/article/views/column/AJ201308170016

7.30 中国新聞
WEB版はこちら http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=20130802093932351_ja

8.15 神戸新聞
心寄せて 東日本大震災

11.4 読売新聞
ダークツーリズム  負の記憶、哀悼と継承
WEB版はこちら http://www.yomiuri.co.jp/otona/tripnews/13/etc/20131104-OYT8T00403.htm

12月4日 朝日新聞 宮城版
(語る 震災1000日)惨事の旅「ダークツーリズム」 井出明さん /宮城県


  
テレビ
7.10 首都圏ネットワーク
放送内容のダイジェストはこちら
http://www.nhk.or.jp/shutoken/net/report/20130710.html

9.11 NHKNEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2013_0912.html

10.11 NHKBS
TOMORROW「語り継ぐ旅~アレクセイ・ミハルチャンカ/ジャーナリスト~」 
(英語版はWorldで放送)

11.29 NHKスペシャル
シリーズ東日本大震災 震災遺構
~悲劇の教訓をどう伝えるか~
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1129/

ラジオ
5.28 NHKラジオ すっぴん
番組ブログはこちら http://www.nhk.or.jp/suppin-blog/156970.html

7.25 NHKジャーナル
ポッドキャストはこちら
http://www.nhk.or.jp/r1/journal/pickup.html


雑誌
7.10 日経アーキテクチュア
https://kenplatz.nikkeibp.co.jp/premium/dl.jsp?id=2503390

海外メディア
South China Morning Post
http://www.scmp.com/news/asia/article/1347628/fukushima-holiday-village-proposed-tap-fascination-disaster

Japan Today
http://www.japantoday.com/category/kuchikomi/view/will-no-1-reactor-at-fukushima-become-a-future-tourist-spot

Democratic Undergrund
http://www.democraticunderground.com/11035207

disinformation
http://disinfo.com/2013/08/nuclear-reactor-at-fukushima-may-turned-into-a-tourist-attraction/
 

WEBメディア
朝日新聞デジタル 
核リポート)福島のこれから チェルノブイリで考えた
http://www.asahi.com/special/news/articles/OSK201307050043.html

j-cast
「ダークツーリズム」に注目集まる 福島第1原発で観光地化構想
http://www.j-cast.com/2013/08/01180416.html?p=all

Yahooトピック
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/rikuzentakata_tsunami/?1375617974
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誰にでもできる国際学会での発表

国際会議の発表で悩んでいる(特に社会人の)院生が多いので
名門大学の先生方から怒られそうな実戦的アドバイスを。

長い目で見れば、地力をつけた方が良い良いのだが、
博士学位取得期限まで時間がなく、
学内規定で国際学会での発表が無いと博士学位を取れない
などという切羽詰まった方へのアドバイスです。

1.ポスターだけ貼って(逃げて)くる
学内規定で、口頭発表とポスター発表の比重が同じであれば
「貼り逃げ」という手段もありかもしれない。
ポスターだけ貼って逃げてくるという連中は、
国際学会の現場に行けば実はかなりいる。
日本だけではなく、世界中で英語に苦しんでいる研究者が
多いことがよく分かる。

2.日本でやる国際会議で発表し、英語が堪能な人に同席してもらう
国際会議はどこで開かれたものでも、発表の価値は変わらない。
公にこういうことが許されるわけではないのだが、
実際これで乗り切った例もかなり知っている。

3.海外校での開催の場合現地留学中の日本人院生をプライベートに雇って乗り切る。
私の場合、雇ったわけではないが、スコットランドでの学会発表で
スコットランド人の英語がよくわからなくて
たまたまその場にいた日本人留学生が
日本語で要約してくれたことがある。

4.座長にやさしい英語に言い換えてくれるように頼んでおく
これはあまり恥ずかしくないと思うのだが、
英語が苦手な場合、前もって座長に挨拶に行き、
自分は英語が苦手なので、質問をやさしい英語に言い換えて欲しいと頼んでおく。
質問者が、長々と要領の得ない質問をしている間に、
だんだんと英語がわからなくなって来ることが多いので、
座長から「要するに、こういう質問なのでこれに答えて」
といわれると、シドロモドロにならないで済む。

5.【最終兵器w】マジックワードを準備する
「それは、大変本質的な質問です。
我々も、その問題について考えなくてはいけないと思っていました。
今その質問にお答えすることは、研究の途中なので難しいです。
あなたの指摘を元に、我々の研究をよりよいものにしたいと思います。」

というフレーズを英語で準備し、身振りを交えてゆっくり誠実(そうに)に話す。
5分ぐらいの質疑応答タイムであれば、これで乗り切れるw

実際、英語の訛りは千差万別なので、聞き取れないことはよくある。
Washington と washing が聞き取れないこともあった。
また、悪気はないのだろうが、全く関係ないことを突然質問しだして、
いったいこいつは何を考えているんだろうかという聴衆もいる。

本質的な話をすれば、スライドやハンドアウトを丁寧に準備すれば
英語そのものが苦手でも、かなり相手に通じるし、
研究内容そのものが面白ければ、
相手はこちらの英語力に合わせて、丁寧にわかるように質問してくれる。

上の緊急避難でしのぎながら、英語の力は、
徐々に上げて行きましょう。
場数を踏むと、TOEICの点数は変わらなくとも、
何故か通じるようになっていくw
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すっぴん関連ツイッターで頂いた疑問について

先ほど、津田大介さん司会のNHKラジオ
「すっぴん」に出演させていただき、
ダークツーリズムの概念を紹介した。
http://www.nhk.or.jp/suppin/

言葉の響きとイメージがきついというのは
以前から言われたことではあるものの、
ほぼ世界共通語と言って良いこの観光の新概念を
正しく紹介することが、研究者として重要なミッションかと思い、
慎重に言葉を選びつつ解説した。

やはり言葉足らずの麺もあり、
ツイッターで質問のようなコメントも多くあったので、
https://twitter.com/search?q=%23nhk_suppin&src=hash
http://togetter.com/li/509758
答えられる範囲内でまとめておく。

>広島や長崎でお会いした方々のなかにも「観光に来ました」

>というかたと「一生に一度は来なければと思っていました」

実は、観光という言葉は多義性があり、観光庁自身、観光立国推進基本法で、観光という言葉の定義を諦めてしまっています。引用文後者のある種の使命感を感じてくる人々も、講学上の観光という言葉の範疇に属します。ただ、一般論として観光という言葉は、非常にイメージが悪い言葉で、「遊びに来た」と同義に捉えられる危険があり、難しいところです。

 

>井出先生の話。モヤモヤが残りましたね…世界の学問ダークツーリズムの紹介だけでよかったのでは?ご本人は、すぐにでも現在の東日本大震災に取り入れようとは、言ってないはず。福島に落としこんで議論までして、よかったのかな?

 

 津田さんと初めてお会いしたのが、福島第一原発観光地化計画という東浩紀さんがひきいるプロジェクトで、初め私は、ゲスト講師として参加しました。復興博物館をダークツーリズム的に構成している施設として、番組で紹介した人と防災未来センターの他に、洞爺町立火山科学館があります。これらの施設は、住民の困難さをアーカイブ化し、展示に活かしています。この先の復興博物館を作る際に、人々がどのような悲しみや苦しみを感じ、どのように乗り越えてきたのかというのは、出来るだけ早い段階で集めておく必要があります。番組中でも述べた通り、人間の記憶は散逸しやすいという特徴がありますので、今から準備しておくことが重要かと思います。

 

>少なくとも観光地化されないことには始まらないってことだろうし、「そんなこと言わなくても観光地でしょー」という声に対して「ダークツーリズム」というキーワードで改めて説明するっていうことなんだと思う。

 

ダークツーリズムポイントの中には、初期段階では観光地ではなく、時間とともに観光地化したところもかなりあります。広島のいわゆる原爆ドームの層なのですが、悲しみを湛えた地が、その悲しみを教訓として次世代に残す方法論として、ダークツーリズムの方法論は極めて有効です。

>高校生の時は修学旅行として九州へ行き、長崎にも行きました。でも広い公園で集合写真を撮った記憶しかありません。あれは完全な【観光】でした。地元の方はそんな学生を見てどう思うのでしょうね

 

これも観光という言葉が、レジャーの範囲に限定して捉えられてしまっていることからくる問題の一つです。ダークツーリズムを享受するためには、訪問するツーリストの側に、かなりの予習と覚悟が要ります。戦跡や自然災害の跡を訪れた人たちの皆が皆、深く考えるという事もないのもまた事実です。ただ、高校生の時に単に集合写真をとっただけの長崎の地を、何年かたって訪れると、そこでは、また感じることが違ってきます。そこに自己の成長というか、変化を読み取ることが出来、これもダークツーリズムの効用の一つだと思います。

>確かにダークツーリズムと呼ばなければならない理由はないよなあと聞いてておもった

自然災害、戦争、公害、社会差別は、日本にだけ起こるわけではなく、世界中どこでも発生します。ダークツーリズムという言葉がキーワードとなり、国境を越えた人々の連帯が生み出され始めています。ダークツーリズムという言葉をはじめから排除した場合、日本だけがこの連帯に乗り遅れる可能性があります。

 

>ダークツーリズムは、修学旅行なんかの「平和学習」と、どうちがうのかな?興味深く聞いています

 

放送ではあまり深く言えませんでしたが、ダークツーリズムは、学習そのものが目的ではなく、死者を悼み、地域悲しみを承継し、共有するというところに主眼があります。学びはその結果として得られるものと考えていただくと良いでしょう。

 

>福島を全てダークとして扱うのはいかがなものかと思います。

福島をダークとして扱うのではなく、人類史の負の部分をダークな対象として考えます。制御不能になった原発は、科学文明の誤謬が具現化したわけで、それはまさに人類史におけるダークな部分です。ある土地がダークではなく、そこで起きた現象がダークであり、それを克服し、光が生まれるからこそ、対象としての影を認知できることになります。

 

>最初に呼び名を決めようとすると何も進まないんですよね。

 ダークツーリズムという一般名詞が、現在すでに存在しているという事を紹介し、それが世界的連帯の足がかりになるのではないかと期待しています。名称は、無理やりつけてもダメだと思いますよ。「母さんナントカ詐欺」と同じく。

 

>そもそも「ダークツーリズム」などの旅行代理店の旗振りは要らない。必要に感じた個人が、それぞれ行動すればいいだけ。

 ダークツーリズムに、現在積極的な大手旅行業者はまだないように思います。ダークツーリズムの核心は、おっしゃる通り個人の悼みなのですが、私も津田さんや東浩紀さんと仕事をするようになって、色々調べてみたところ、経済圏として立地しているか、もしくはそこ自体が経済的利益を生み出せる場でないと、ダークツーリズムポイントとして悲しみを承継できないという困難さがあります。

番組で紹介した鴻之舞は、今は以下の様な状況で、悲しみの承継が途絶えつつあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B4%BB%E4%B9%8B%E8%88%9E%E9%89%B1%E5%B1%B1

 

 

>悲しみの消化と言うか経過と言うかやり方は海外とは違う。日本には命日とかあるからね

色々と世界を調査していると、共通している部分と、異なっている部分があります。ただ、悼みの理念は全てに共通し、方法論が異なっているだけです。日本型ダークツーリズムを発信しないと、日本人の独特な悼みの文化・習慣が伝わらず、新たな軋轢を生み可能性があります。今後、三陸海岸のジオパーク認定に伴い、海外からの訪問者が増えることは確かであるので、それを踏まえた対応が必要となります。


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