2012年 - 2014年
リスクに対する頑健性と柔軟性を備えた環境調和型サプライチェーン設計手法の開発
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(A)) 基盤研究(A)
- 課題番号
- 24246150
- 体系的課題番号
- JP24246150
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
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- (総額)
- 45,500,000円
- (直接経費)
- 35,000,000円
- (間接経費)
- 10,500,000円
- 資金種別
- 競争的資金
1. サプライチェーンのリスク要因の調査企業を対象として,サプライチェーン管理に従事する担当者へのインタビュー調査を実施した。現状の企業レベルでのサプライチェーンに存在するリスクを,それらの原因と帰結(対象・時期・問題)という観点から聞き出し,同時にサプライチェーンリスクの管理方法についても調査した。企業インタビューによって抽出されたリスク要因と,それらを分散・回避・軽減しえた有効な対策をもとに,影響を受けにくいサプライチェーンの要件について検討した。2. 国内のサプライチェーン構造のデータ整備既存のインベントリデータベースをもとに,1700品目分類以上の製品・サービス間の物質連関を分析し,国内のサプライチェーン構造を記述するマトリクスの整備を進めた。同時に,地理情報システムを活用した地図化や空間解析機能によってサプライチェーン構造の地理的偏在性を可視化するための基礎的な情報を収集した。3. サプライチェーン構造の評価基準の確立サプライチェーンの寸断リスクに対する“脆弱性”を評価する枠組みを提案した。ここでは,グラフ理論を用いてサプライチェーン構造と機能停止リスクの関係をモデル化し,生産プロセスの代替性を考慮してサプライチェーン構造の脆弱性を評価する枠組みを構築した。生産プロセスをノード,それらの需給関係をエッジとした有向グラフによってサプライチェーン構造を表現し,有向グラフと同義の行列を開始点としたブール演算により,脆弱性を評価する方法を提示した。提案した評価方法を仮想的なサプライチェーン構造に適用して,機能停止リスクとの関係を示した。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 24246150
- 体系的課題番号 : JP24246150
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
OMEGA-INTERNATIONAL JOURNAL OF MANAGEMENT SCIENCE 75 165-181 2018年3月 査読有り
講演・口頭発表等
1-
The 12th Biennial International Conference on EcoBalance 2016年