2015年4月 - 2018年3月
多様な人びとの健康に配慮したまちづくりのための熱環境の人体影響評価と改善提案
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
街区規模の気象モデルと人体の熱収支モデルを組み合わせ、街区の植生や放射環境の変化および歩行者の属性の相違が健康に与える影響を評価することを可能にした。人びとが感じる主観的暑さを社会調査によって調べ、それは肥満度に依存しない一方、通勤用の服装による増大や、年齢による相違があることがわかった。人体影響-街区熱環境-メソスケール気象モデルを組み合わせた解析を行い、人体の温熱感に与えるさまざまな規模の気象状態や着衣の影響を定量的にモデル化した。救急搬送データに基づき、熱中症の健康影響を障害調整生存年の損失として定量的に評価したところ、比較的低温域での熱中症の健康リスクも大きいことが示された。
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- 課題番号 : 15H04066
- 体系的課題番号 : JP15H04066