2000年1月
模擬COGEMA社製ビチューメン固化体の浸出試験
Proceedings of International Conference on Scientific Research on the Back-end of the Fuel Cycle for the 21st Century (ATALANTE 2000) (Internet)
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- 記述言語
- 英語
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仏COGEMA社から返還されるビチューメン固化体は、我が国で地層処分されることが考えられており、安全評価のために固化体性能に関するデータが必要である。実験室規模の模擬COGEMAビチューメン固化体を作製し、深部地下を模擬した低酸素濃度環境下及び対照試験としての大気条件下で、25$^{\circ}C$または45$^{\circ}C$において、100日間以上の浸出試験を行った。大気条件下では、イオン交換水中に比べCa(CH)$_{2}$水溶液(アルカリ環境を模擬)中で浸出が抑制された。この原因は、大気中のCO$_{2}$ガスがCaと結合して生成した難溶性固化体CaCO$_{3}$が固化体表面を被覆するためだと思われ、CO$_{2}$ガスを含まない低酸素条件下ではこのような抑制は認められなかった。浸漬液中におけるNp濃度は浸漬液の種類によって異なったものの、大気下・低酸素濃度下の違いは現れなかった。Npが固化体作製時の価数を維持しているためと思われる。