MISC

1998年1月

オーストラリアクンガラウラン鉱床における岩石中ウラン系列核種の分布とウランの移行率

Radiochimica Acta
  • 柳瀬 信之
  • ,
  • 佐藤 努
  • ,
  • 飯田 芳久
  • ,
  • 関根 敬一

82
開始ページ
319
終了ページ
325
記述言語
英語
掲載種別

クンガラウラン鉱床におけるウラン及びアクチニウム系列核種の水平及び深さ方向の2次元分布を、ガンマ線スペクトロメトリーにより求めた。U-238と$^{230}$Th/$^{238}$U放射能比の深さ方向の分布から、クンガラ鉱床の風化帯を3つの部分に分けることができた。5mより浅い表層では、雨水による速い移動によりウラン濃度は低く、5-20mの中層では、鉄鉱物へのウランの固定などによりウラン濃度は比較的高く、しかも35万年以内の顕著な移動は検出できなかった。より深い20-28m層では、1次鉱床から溶出したウランが下流方向150mにわたって移動沈着していた。また、2次鉱床に残っているウランの割合を計算すると、表層、中層及び深層でそれぞれ2-9\%、13-58\%及び14-29\%であった。最も高かったのは深さ15mの2次鉱床の中心であった。したがって、移行率では1-3百万年の間に表層、中層及び深層で91-98\%、42-87\%及び71-86\%のウランが鉱床から移行したと推定できた。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/80010714352
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA00800625
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?2060711
ID情報
  • ISSN : 0033-8230
  • CiNii Articles ID : 80010714352
  • CiNii Books ID : AA00800625

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