地層処分の安全評価における分配係数の設定の考え方
平成24年度安全研究センター成果報告会
- 開催年月日
- 2013年1月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京
- 国・地域
- 日本
地層処分の安全評価では、緩衝材や岩石中での放射性核種の収着の程度を示す、分配係数というパラメータを定量的に示す必要がある。特に数千年以上の長期間を対象とした場合には、地質媒体や地下水組成の時間的・空間的な変遷を考慮して分配係数の変動を評価することが重要である。しかしながら、長期的な処分環境の変動に対し、すべての核種を対象として網羅的に分配係数データを取得・整備することは非常に困難である。そのため本研究では、これまでさまざまな環境条件で取得された既往の分配係数データに加え、現象論的収着モデル計算及び処分サイト試料を用いて取得された分配係数データを複合的に考慮することにより、安全評価に用いる分配係数値及び変動幅を設定する考え方を整理した。