論文

査読有り
2004年10月

圧密ベントナイト中における水酸化物イオンの拡散及び高アルカリ水溶液によるモンモリロナイトの溶解

Applied Clay Science
  • 中山 真一
  • ,
  • 坂本 好文
  • ,
  • 山口 徹治
  • ,
  • 赤井 政信
  • ,
  • 田中 忠夫
  • ,
  • 佐藤 努*
  • ,
  • 飯田 芳久

27
1-2
開始ページ
53
終了ページ
65
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1016/j.clay.2003.12.023

放射性廃棄物処分場で用いられるセメントに起因する高アルカリ環境は、ベントナイト系緩衝材の主要鉱物であるモンモリロナイトを変質させ、これが緩衝材の長期性能を劣化させる可能性が指摘されている。緩衝材に最も期待される性能の一つである止水性能に及ぼすアルカリ環境の影響を定量的に予測するために、圧密成型したベントナイト-砂混合中におけるアルカリ(水酸化物イオン)の拡散及びアルカリ水によるモンモリロナイトの溶解に関する実験を行った。溶解実験はpH 13$\sim$14,温度90$\sim$170$^{\circ}$Cで行い、変質速度の時間依存性及び温度依存性を得た。また、拡散実験は、変質の影響を排除して拡散現象だけを観察できるように、10$\sim$50$^{\circ}$Cの低温で行い、10$^{-10}$$\sim$10$^{-11}$m$^{2}$/sの値を得た。これらのデータは今後長期予測のためにモデルが開発される、化学反応-物質輸送連成解析に用いられる。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/j.clay.2003.12.023
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?24124
ID情報
  • DOI : 10.1016/j.clay.2003.12.023
  • ISSN : 0169-1317

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