共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2023年3月

新たに同定された「季節センサー」血管嚢の機能解析が解き明かす魚類の季節繁殖の謎

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H02276
体系的課題番号
JP18H02276
配分額
(総額)
17,420,000円
(直接経費)
13,400,000円
(間接経費)
4,020,000円

1.長日繁殖魚,短日繁殖魚,周年繁殖魚の血管嚢,脳,下垂体,生殖腺などで発現する遺伝子のカタログ化と,季節繁殖制御遺伝子群の網羅的同定:長日繁殖魚であるトラフグの定期サンプリングを行い,血管嚢,脳,下垂体,生殖腺,頭腎などを採取した.Total RNAを抽出し,逆転写した後,リアルタイムPCR解析に供し,季節繁殖制御遺伝子群の発現量解析を行なった.また,短日繁殖後であるサクラマスの血管嚢,松果体,網膜,脳,下垂体をさまざまな条件で採取し,次世代シーケンサーによる網羅的mRNA塩基配列決定(mRNA-Seq)に供した.血管嚢,松果体,網膜の季節繁殖制御遺伝子群の網羅的同定を試みた.
2.長日繁殖魚,短日繁殖魚,周年繁殖魚の性中枢同定:性中枢に発現する遺伝子群であるkisspeptinをコードするKISS2,GTH分泌調節に関与する新規ペプチドLPXRFamideをコードするRFRP,それらの受容体であるGPR54とRFRPR,生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)などの発現部位をin situハイブリダイゼーションや免疫組織化学により調べるため,繁殖期のサクラマス早熟オスと未熟オス,未熟メスの脳の灌流固定を行い,試料を作成した.
3.光受容体遺伝子群,温度受容体遺伝子群の同定:サクラマスの血管嚢,松果体,網膜に発現する光受容体遺伝子群,ならびに光シグナル伝達関連遺伝子群を網羅的に同定した.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H02276
ID情報
  • 課題番号 : 18H02276
  • 体系的課題番号 : JP18H02276