2011年4月 - 2016年3月
サケの母川水ニオイに対する嗅覚記憶脳内分子に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
サケの生まれた川(母川)のニオイに対する嗅覚記憶脳内分子に関する研究を行い、シロザケ稚魚がふ化場から川に放流されると脳-下垂体-甲状腺(BPT)ホルモンが活性化し、その後にNMDA受容体必須サブユニットNR1遺伝子発現量が増加すること、およびシロザケ親魚がベーリング海からふ化場までの母川回帰する時は、脳-下垂体-生殖腺(BPG)ホルモンが活性化し、NR1遺伝子発現量も遡河回遊に伴い増加することを明らかにした。サケの母川記銘・回帰は、BPT・BPGホルモンにより制御され、母川水ニオイの記憶・想起脳内分子としてNR1を分子指標として用い得ることを明らかにした。
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- 課題番号 : 23380106
- 体系的課題番号 : JP23380106