2017年4月 - 2021年3月
成人期ASD者の就労支援を目的としたメタ認知訓練の新規開発と効果検証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
1.本研究の目的と平成30年度の作業予定
メタ認知尺度に関する先行研究例、およびautism spectrum disorder(ASD)を持つ人のインタビューデータからメタ認知に関する三宮の定義を踏まえて尺度項目を抽出し、試作版の尺度を作成する。また、併せてASDの就労支援に活用できるメタ認知トレーニングの開発に着手する。
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2.実施結果
メタ認知尺度の作成に向け、三宮の分類に基づき「人間の認知特性についての知識」、および「メタ認知モニタリング」と「メタ認知的コントロール」に該当する尺度項目の抽出と整理を引き続き実施した。Teasdaleらによるメタ認知的知覚の評定基準も参照しながら抽出基準の検討と尺度項目の整理を進めた結果、三宮に分類に基づく三次元の尺度を想定するのか、メタ認知活動に限定する二次元もしくは一次元尺度とするかという尺度構成の見直しを含め、引き続き検討が必要と判断した。また、尺度項目によっては研究者間で解釈の異なるものがあり、ワーディングの詳細な検討も必要となっている。一方、尺度の検討と併せて就労支援を目的としたメタ認知トレーニング法の開発に着手した。開発に当たっては、既存のトレーニング法として、統合失調症を対象としたメタ認知トレーニングMetacognitive Training(MCT)、うつ病を対象としたD-MCT、および自己調節実行機能モデル(Self- Regulatory Executive Function Model:S- REF)に基づくメタ認知療法 (Metacognitive. Therapy:MCT)等を参照し、さらにASDの診断基準、障害特性を踏まえて基本的な構成を検討している。
メタ認知尺度に関する先行研究例、およびautism spectrum disorder(ASD)を持つ人のインタビューデータからメタ認知に関する三宮の定義を踏まえて尺度項目を抽出し、試作版の尺度を作成する。また、併せてASDの就労支援に活用できるメタ認知トレーニングの開発に着手する。
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2.実施結果
メタ認知尺度の作成に向け、三宮の分類に基づき「人間の認知特性についての知識」、および「メタ認知モニタリング」と「メタ認知的コントロール」に該当する尺度項目の抽出と整理を引き続き実施した。Teasdaleらによるメタ認知的知覚の評定基準も参照しながら抽出基準の検討と尺度項目の整理を進めた結果、三宮に分類に基づく三次元の尺度を想定するのか、メタ認知活動に限定する二次元もしくは一次元尺度とするかという尺度構成の見直しを含め、引き続き検討が必要と判断した。また、尺度項目によっては研究者間で解釈の異なるものがあり、ワーディングの詳細な検討も必要となっている。一方、尺度の検討と併せて就労支援を目的としたメタ認知トレーニング法の開発に着手した。開発に当たっては、既存のトレーニング法として、統合失調症を対象としたメタ認知トレーニングMetacognitive Training(MCT)、うつ病を対象としたD-MCT、および自己調節実行機能モデル(Self- Regulatory Executive Function Model:S- REF)に基づくメタ認知療法 (Metacognitive. Therapy:MCT)等を参照し、さらにASDの診断基準、障害特性を踏まえて基本的な構成を検討している。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K04426