共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

ワークライフバランスに関する共通課題の発見に向けた省察・対話・学習の構想

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K02483
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円
資金種別
競争的資金

本研究は、ワークライフバランスに関する一連の政策・実践が、人々の労働・生活課題の序列化を引き起こしていることを批判的に捉えた上で、労働と生活をめぐる個々の困難を串ざす共通課題の発見を目指し、「オルタナティブなワークライフバランスの創造可能性」を内包した省察・対話・学習の場を構想する生涯学習・社会教育研究である。その1年目として、オルタナティブなWLBに関する分析枠組みの精緻化(研究課題1)、オルタナティブなWLBに関するインタビュー調査(研究課題2)、共通課題の発見を促す学習の場創出に向けた基礎的検討(研究課題3)の各研究課題について、先行研究の検討や基礎情報の収集整理に取り組んだ。
研究課題1については、ジェンダー規範、および、時間主体性に着目して、関連文献の収集等を中心に検討を行った。時間主体性に関わっては余暇に関する議論なども行なった。研究課題2については、特に、第一次産業従事者について、オルタナティブなWLBの構想に示唆的な実践を学ぶことができ、調査候補先として具体化することができた。研究課題3については、シティズンシップ教育、および、市民活動・社会運動に注目してそれぞれの先行研究検討や新しい動向などの情報収集を行なった。
各研究課題については、研究分担者との分担の元に、それぞれの取り組みを進めることができ、一部は研究成果として発信することができた。一方で、各研究課題に関する成果の共有や、それらに基づいた協議は、十分に行えたとは言い難い。予定を調整して協議する時間を十分に確保できなかったことが、その主な理由である。また、研究課題2に関わる調査の具体化については、新型コロナ・ウイルス感染症流行の影響により延期・中止になった。今後の研究活動では修正や対応を図りながら、2年目の研究計画に取り組む予定である。

ID情報
  • 課題番号 : 19K02483

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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