2014年4月 - 2017年3月
質量顕微鏡によるオリゴデンドロサイト分化マーカーの可視化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
スルファチドは、オリゴデンドロサイトの分化に関わるスフィンゴ糖脂質であるが、含まれる脂肪酸の種類が様々なので、分化過程において分子種を特定する必要があった。また、OLのマーカーとして確立されたO4抗体の抗原は、スルファチドと考えられてきたが、その合成が生化学的手法により確認できない幼若期のOLでも、O4陽性となることから、この時期のO4認識抗原は未同定のままであった。それらを解決するために、質量分析および質量顕微鏡にて分子種を同定した結果、幼若期のOLはC16やC18の脂肪酸を含むスルファチドを含有し、成熟・ミエリン形成過程においてC22 やC24の脂肪酸を使うようになることが明らかとなった。
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- 課題番号 : 26430077
- 体系的課題番号 : JP26430077