2001年 - 2002年
非定型抗精神病薬の作用機序に関する分子生物学的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 課題番号
- 13670978
- 体系的課題番号
- JP13670978
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 3,600,000円
- (直接経費)
- 3,600,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
非定型抗精神病薬の作用機序における5-HT2A受容体の役割と認知機能に対する効果の薬理学的・分子生物学的背景について検討を加えた。われわれは、以前より5-HT2A受容体遮断作用の重要性を指摘してきたが、今回はまず様々な病態に対して非定型抗精神病薬とSSRIが併用される場面が増えていることから、様々な病態に対して非定型抗精神病薬とSSRIが併用される場面が増えていることから、これら併用時のD2受容体の調節機構について検討した。Wistar系雄性ラットを用い、haloperidol(HPD0.1mg/kg)単独群、HPD/fluvoxamine(FLV)(25mg/kg)併用群、risperidone(RIS0.5mg/kg)/FLV併用群、対照群の合計4群に対して、それぞれの薬物を3週間腹腔内投与し、最終投与1週間後に断頭して線条体を取り出し、[3H]spiperone結合実験にてD2受容体数を測定した。D2受容体数は、対照群を100%とすると、HPD単独群にてD2受容体数を測定した。D2受容体数は、対照群を100%とすると、HPD単独群111%、HPD/FLV群117%、RIS/FLV群102%であった。RISなどの非定型抗精神病薬は単剤の時のみならず、SSRIと併用した場合でも、長期投与において遅発性ジスキネジアなどの錐体外路症状のリスクが比較的少ないことが示唆された。炭酸...
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- ID情報
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- 課題番号 : 13670978
- 体系的課題番号 : JP13670978