2012年4月 - 2015年3月
セロトニン神経作用薬による筋萎縮性側索硬化症の新規治療法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
セロトニン1Aレセプターアゴニスト8-OH-DPATを用いて,筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルマウスでの発症遅延・進行抑制効果の検討,初代培養神経細胞障害に対する保護効果とそのメカニズムについての検討を行った.発症前および発症後からの8-OH-DPAT連日投与により,発症遅延・進行抑制効果が認められた.運動症状発現後からの8-OH-DPAT投与は,ALS モデルの頸髄・腰髄において運動神経保護効果を発揮した.また,その神経保護効果は,アストロサイトのセロトニン1Aレセプターとそれに続く転写因子Nrf2の活性化を介するアストロサイトでのメタロチオネインの発現・放出によることも明らかにした.
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 24659431
- 体系的課題番号 : JP24659431