論文

査読有り
2014年11月

HTTR1次循環機上流設置の5層フィルターに捕獲されたダストに関する調査

Journal of Nuclear Science and Technology
  • 稲葉 良知
  • ,
  • 濱本 真平
  • ,
  • 古澤 孝之
  • ,
  • 七種 明雄
  • ,
  • 坂場 成昭

51
11-12
開始ページ
1373
終了ページ
1386
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1080/00223131.2014.946978

ヘリウムガス循環機の上流にフィルターを設置する主目的は、1次循環系におけるダストの削減と除去である。HTTRの初期運転時において、フィルターでの差圧が過度に増加し、このまま運転を続けると差圧が運転マニュアルで規制された値を超えるかもしれない、という問題が生じた。化学反応に起因する炭素や機械的接触によるデブリ、あるいはその両方がフィルターによって捕獲されたと推測された。原子力機構は、フィルター差圧増加の原因を特定するため、フィルターを交換し、調査を行った。その結果、差圧増加は、1次ヘリウム純化系に設置されたガス循環機ピストンリングの物理的接触に起因したダストによるフィルターの目詰まりが原因であることがわかった。したがって、ブロックタイプのVHTRは、運転中に炉心から連続的に炭素のダストを供給しない。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1080/00223131.2014.946978
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5044395
ID情報
  • DOI : 10.1080/00223131.2014.946978
  • ISSN : 0022-3131

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