2012年7月
アーギュメントの教授方略の研究動向
理科教育学研究
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- 巻
- 53
- 号
- 1
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 12
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本理科教育学会
本研究の目的は,欧米におけるアーギュメントの研究から,アーギュメントの教授方略を抽出・整理し,今後のアーギュメント・スキル育成のために,理科の授業でどのようなデザイン原則を持つことができるのかを見出すことである。近年,理科の授業において,アーギュメントを導入した研究が行われ,アーギュメントの必要性が注目されている。一方で,学習者にとって証拠の利用やアーギュメントの構成が難しいという課題も見出され,教授法の工夫が求められている。我々は,書くアーギュメントに限らず,話すアーギュメント,オンラインのアーギュメントで明確なアーギュメントの教授方略を持つ5つの研究から,アーギュメントを支援する多様な教授方略を抽出した。さらに,これらの教授方略から,「アーギュメントの意義を理解させる」「アーギュメントの構造を理解させ,その構造を利用できるように促す」「アーギュメントを行う際に内容知識を利用できるように促す」の3つのデザイン原則を見出すことができた。これらのデザイン原則は,日本の理科教育の中で,アーギュメント・スキルをどのように育成するのかという,今後の実践研究の具体的支援に資するものである。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009931532
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11406090
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/023922153
- ID情報
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- ISSN : 1345-2614
- CiNii Articles ID : 110009931532
- CiNii Books ID : AA11406090